宮脇俊三の紀行文学を読む

宮脇俊三の紀行文学を読む

小説・文芸
2,420円 (税込)

12pt

5.0

内田百閒、阿川弘之につらなる鉄道紀行の第一人者・宮脇俊三の世界が今よみがえる!
宮脇の深い教養に裏打ちされた、「写真のいらない」紀行文学。国鉄がJRとなり、寝台特急がほとんど廃止され、北海道や九州からローカル線がほぼ消えるなど、宮脇が書いた鉄道風景はずいぶん変わってしまった。その点からも、懐かしさとともに、発見の多い内容となるだろう。今はなき鉄路の地図、多数収載。

第1章 『時刻表2万キロ』――国内紀行①
第2章 『最長片道切符の旅』――国内紀行②
第3章 『終着駅へ行ってきます』――国内紀行③
第4章 『時刻表おくのほそ道』――国内紀行④
第5章 『失われた鉄道を求めて』――国内紀行⑤
第6章 『台湾鉄路千公里』――海外紀行①
第7章 『インド鉄道紀行』――海外紀行②
第8章 『殺意の風景』――小説
第9章 『古代史紀行』『平安・鎌倉史紀行』『室町・戦国史紀行』 ――歴史①
第10章 『時刻表昭和史』――歴史②

宮脇俊三(1926~2003年)
デビュー作『時刻表2万キロ』で第5回日本ノンフィクション賞受賞。短篇集『殺意の風景』は泉鏡花賞を受賞し、直木賞候補にも挙げられた。1999年には菊池寛賞受賞。

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宮脇俊三の紀行文学を読む のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    鉄道関連の紀行作家として「テツ」以外にも
    名前が知れ渡っている宮脇俊三氏。

    その作品をリスペクトも込めて振り返るのが
    本書です。

    廃線歩きをメジャーにしたのも、このひとの
    作品からだと言っていいでしょう。

    鉄道に興味が無い人でも旅情溢れると感じさ
    せる文章を書いたが、実は文章に写真を掲載
    するのは良しとしなかったそうです。

    それほど「読ませる」ことにこだわっていた
    と言われています。

    今や地方の鉄道は絶滅危惧種ですが、鉄道黄
    金時代にローカル線に乗車して、その沿線の
    風景やそこに暮らしていた人々の記録は、第
    1級の風俗資料と言って差し支えないと思い
    ます。

    いずれ宮本常一の「忘れられた日本人」並み
    の名著になるでしょう。

    現代ではもう見ることができない風景が頭を
    よぎりますが、それでもどこかへ行きたくな
    一冊です。

    0
    2022年08月21日

    Posted by ブクログ

    紀行作家宮脇俊三の著作を読み解く。おそらく初の解題。

    NHKのラジオ番組が元の一冊。「時刻表2万キロ」の宮脇俊三の著作を背景や表現方法など解説する。

    長く中央公論社の編集を務めた宮脇。主観を極力なくした独特の文体何度も行われた推敲など深い視点が素晴らしい。

    宮脇の個人的に思い入れがあった作品は「時刻表2万キロ」「殺意の風景」「時刻表昭和史」であったという。

    本書が宮脇の再評価につながることを期待したい。あらためた宮脇作品を読み返してみたいと思う。

    0
    2021年12月19日

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