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平安朝から鎌倉時代にかけて制作された阿弥陀来迎図・六道図・十界図などの浄土教美術の優品。これらの作品を、『往生要集』の思想や迎講・仏名会等の宗教行事と関連させ来迎芸術の真実に迫った名著。解説=山折哲雄・須藤弘敏
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Posted by ブクログ
本書では浄土教が人々の信仰を集めた時代ーおおむね平安後期から鎌倉期ーに製作された来迎図・六道図・十界図などの浄土教美術について、代表的な作品を取り上げて、それらが表しているものを分かりやすく説くとともに、製作年代や美術史上における位置付け、時代背景、浄土教の教えや人びとの信仰との関わりなどに広く目...続きを読む配りし、論述をしている。 現在にも続く当麻寺の「練供養」に代表されるような「迎講」が恵心僧都の思想に淵源を持ち、それがまた来迎図と関連するものであることを論じた「来迎芸術論」、聖衆来迎寺十界図について、『往生要集』の六道の描写等を踏まえて詳しく論じた「十界図」、観念念仏の恵心と口称念仏を重視した法然とを対比し、浄土教の信仰と絵画との関係を述べた「浄土教の思潮と絵画」など、いずれも明快な記述で論旨が展開されており、素人にも理解がしやすかった。 著者は、昭和30年に42歳の若さで亡くなったという。本書の論文も、古いもので昭和15年、新しいもので昭和29年発表であるから、作品を見るだけでも大変だったろうし、現在のようにデジタル技術もなかったから、研究環境としては大変厳しいものがあったと思われるが、そうした中でこのような業績を上げたことは素晴らしいことと思う。 当然その後の研究の進展もあった訳で、その一端については、解説「「来迎芸術論」以後」で触れられている。 本書で言及されている図は写真が載せられているが、おそらく今であればカラーで細部まで見ることができるだろうから、そうしながら本書を再読してみたい。
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