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夏川秋代は、夫を亡くして公団住宅にひとり暮らし。ある日、「(長女の巴と)家族になろうとしている」と語る若い男が突然やって来た。戸惑う秋代をよそに家に上がり込む謎めいた男。彼は本当に娘の婚約者なのか、それとも新手の詐欺なのか――。
秋代には実は、長女だけでなく、二人の息子にも男の来訪について相談できない理由があった。アメリカで未婚のまま娘を産んだ長女、男らしさの抑圧に悩み在日韓国人のパートナーとうまくいかない長男、借金を重ねて妻子に出て行かれた次男……こじれた家族の関係は修復できるのか。
現代文学の最前線を走る作家が、家族のあり方や人々のつながり方を問う渾身の長編。
〈解説〉大前粟生
Posted by ブクログ 2024年02月12日
どの家族にも何かしらのわだかまりとか、自分なりに誰々のことを考えてこうしてきたとかっていう暗い黒い部分は存在してて、でも大人になると改めて全てを曝け出して話し合う機会も必要性もないからそのままになってることってあるよなぁと読みながら少し苦しくなった。
ミサトや夕海みたいな全くの部外者が入った方が、こ...続きを読む
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