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Posted by ブクログ
この5巻は弱さや喪失を受け入れることはそんなに簡単な問題ではないことが描かれていました。
自分用の息継ぎ地点。今回の主役はゆたかの同級生で背が高いことに引け目を感じている鞆和也。自分自身が弱い存在であることは自分でよくわかってる。しかし、周りから色んなことを決めつけられ自分の行先を縛られてしまう。思春期マインドと言われてしまえばそうですがその解消って時が経てば忘れるだけで根本的な解決には至らないと思います。今回和也は合唱をクッションにして自分なりの息を吐き方を覚えました。家族や合唱、ゆたかとの人間関係などたくさんのことに悩まされたけど彼なりに1つの答えに行きつけたのが良かったです。ビバ青春。
アイデンティティの喪失。自分はなんのために生きているのか、だれに喜んでもらいたくて歌ったのか。このポポフの話はゆたかの兄穣とも繋がっていました。未来を恐れて今を戦えないポポフ、母すら自分を省みない今に絶望してしまった穣。ポポフが出した結論は自分なりの楽しかった思い出を反芻しながら未来への希望をゆたかの声から感じ取ったゆえの答えです。穣は歌を止め、笛を奏でるようになりましたがポポフはどうなるんでしょうか。
少年ノートはその表題作通り少年少女たちの思春期らしい一片を見せてくれています。それはとてもキレイな青春もあれば苦々しい思春期の思い出を掘り起こされる描写もあります。それでもそのバランスがとても心地良いのがこの作品の良いところだと思います。
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