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Posted by ブクログ 2023年01月28日
真犯人はおそらく旧軍部の人間。731部隊関係者であり、毒物は青酸ニトリール。
私がこの事件で一番印象に残ったのは「第二薬(セコンド液)」の使用である。これは常人には決して思いつかない。これはただの水であった。しかし、一分後にそれを飲むように指示したことは、この一分間が非常に重要であったことを示唆する...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月27日
★4.8
日本の警察捜査史上初という、モンタージュ写真が作成され、実際の捜査にも活用された。そして、横溝正史の悪魔が来たりて笛を吹くのモデルとしても知られている。
帝銀事件の予備知識はこんなところだった。絵空事ばかりに関心がいって、実際の事件を恥ずかしながら、調べたことはなかった。昭和史に関心を持つ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月27日
終戦後、旧刑事訴訟法最後の取扱事件である帝銀事件の真相に迫る小説。冤罪事件ではないかと言われており、死刑判決を受けた平沢死刑囚は無実を訴えつつ獄死。病気のため虚言癖があった画家の死刑囚に薬物を扱えたのか、見えかくれする陸軍特殊部隊とその記録をめぐる米ソのしのぎ合い、真実はどうであったかに松本清張が迫...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月20日
人生初の松本清張。
風邪ひいてた時にアマプラでNHKの「未解決事件」を見漁っていて、その中に帝銀事件を扱ったものがあった。ただ帝銀事件について描くんじゃなくて、あれは何かおかしかった、と真相に迫ろうとする松本清張の視点から描いていたもので、ゾクゾクする面白さがあって、そこでこの本を知った。
ドラマを...続きを読む
NHKの特番「未解決事件」で、松本清張が帝銀事件をノンフィクションで書こうとしたものの、葛藤の末に小説として出す経過が描かれていた。なるほど本作の前半は小説のように進んで行くが、後半はずいぶん趣きが変わってくる。こういうのをルポルタージュというのか…。
その後『日本の黒い霧』で結局ノンフィクションと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月07日
帝銀事件について事件発生からその後の捜査までわかりやすく解説されている。小説というよりはノンフィクションで読みにくい箇所も多いが、事件への興味から割とすらすら読めた。平沢はどう見ても冤罪で警察の威信のためのスケープゴートとしか思えないが、彼自身が供述で引っ掻き回したり金の出所を明かさなかったりと、...続きを読む
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