山ぎは少し明かりて

山ぎは少し明かりて

1,683円 (税込)

8pt

祖母が守りたかったもの、それは?

瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。大切な人が戦地から帰ってくる日も、村中から祝われながら結婚式を挙げた日も、家で子を産んだ日も、豊かな自然を讃えた山々の景色が、佳代たちを包み込み、見守ってくれていた。あるときそんな瑞ノ瀬村に、ダム建設計画の話が浮上する。佳代たちの愛する村が、湖の底に沈んでしまうという。佳代は夫の孝光とともに懸命に反対運動に励むが──。
定年退職まで営業部で忙しく働く佳代の娘・雅枝と、海外留学先であるイタリアで「適応障害」になり、1ヶ月と少しで実家に帰ってきてしまった孫・都。湖の底に沈んだ瑞ノ瀬への想いはそれぞれにまったく異なっていた。
大藪春彦賞受賞、吉川英治文学新人賞ノミネートなど、いま最注目の若手作家・辻堂ゆめの最新刊! 都市開発や自然災害で、瞬く間に変わりゆく日本の古き良き故郷(ふるさと)の姿。私たちが得たものと失ったものは、一体何なのか。若き作家が三世代の親子の目を通じ、変わりゆく日本の「故郷」を壮大なスケールで描いた感動作。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    368ページ
  • 電子版発売日
    2023年11月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
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山ぎは少し明かりて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     この作品、すご~く深かった…。でも、読めてよかったなぁ…と心から思えた作品です。

     主だった登場人物は、孫娘の都、娘の雅枝、祖母の佳代…。瑞ノ瀬村というダムに沈んだ故郷を巡って、3世代がどのように生き、どのように向き合ってきたか…そして、未来は?というもの…。

     やっぱり、いちばんこの作品で多

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    大学生の都、都の母の雅枝、雅枝の母の佳代と母娘3世代の物語。都の持つ現代の悩みと雅枝の持つ家族への悩みまではこんなに深い物語だとは思わず、佳代の章に入った時の幸せな気持ちのまま読み終えたかった。ダムに反対する気持ちも補償金で村を去る考えもわかる。佳代が取った行いはとても感情的で確かに正しいとは言えな

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    導入部分は期待外れだったかなと思ったが、後半の佳代の話になったら一気読みだった。最後は号泣してしまった。
    戦争から故郷に帰ってきた人や家族を思って待ち暮らして来た人たちの故郷に対する思いに涙が止まらなかった。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    ダムに沈んだ美しい村
    故郷を愛しすぎた佳代と夫
    その人生は幸せだったのか

    三世代の母娘の人生が時代を遡って描かれていく



    【第一章】
    挫折を経験し、苦しみながらも令和を生きる都。
    恋人の実家(長野のリンゴ農家)が自然災害にあい、都は手伝いに行くのだが、その中で〝故郷〟について考えてゆく。

    0
    2024年06月06日

    Posted by ブクログ

    これは多くの人に是非読んでほしい

    3世代の母娘を描いた物語だけれど、特に祖母の時代に感動した
    戦争の時代に生きた家族の話が心に染みる
    そして戻らぬ夫を死ぬまで待ち続けるカヨ
    こんなにも涙した本は初めてかもしれない

    大河小説だけど構成がとても面白く作られていて、さすが推理作家だなあと改めて感心した

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    三世代にわたる女性の軌跡。特に戦前から平成にかけ時代に翻弄された佳代の心情の移ろいには圧巻。胸が押しつぶされるような苦しさや怒りを覚えた。はるか昔から故郷を生み、守り、つないでくれている事実の重みを感じた。久々に読書で泣いた。
    2024.5.18

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    読んで良かった。
    故郷という大きさを改めて感じさせてくれ、切なさや愛おしさが心に広がる。

    現在のシーンから話は始まるが、それは伏線で、太平洋戦争直前、後にダムに沈む瑞ノ瀬と言う場所での話に移る。

    瀬川佳代、千代、三代の三姉妹と佳代の幼馴染みの瀬川孝光は、自然とその恩恵を受けて恵みが豊かな瑞ノ瀬で

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    辻堂さんにやられてしまった。

    最後の最後で驚いて、佳代の手紙を読んだ時、涙が溢れた。それまでは佳代の行動がよく分からなくてちょっと引いてしまうところもあっただけに、「気持ちはわかるけれど頑固なお婆さんだなぁ」くらいに思っていたのだけれど。そのくらい佳代にも分かっていたんだなぁ、それでもどうにもなら

    0
    2024年02月25日

    Posted by ブクログ

    辻堂さんは、ちょこちょこ泣かせに来る。
    ガンバッテルヒトタチを見習わなきゃと思うが、いざ現実に戻るとすっかり物語の事が頭から抜けてしまっている。

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    ボリュームにびっくりしました。何冊分か支払わないといけないぐらいです。殺される直接描写もなく戦争の悲惨な経験も内容は比較的ソフトにも関わらず、十分に伝わる作品でした。

    0
    2024年02月01日

山ぎは少し明かりて の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    368ページ
  • 電子版発売日
    2023年11月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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  • 【閲覧できる環境】
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