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2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻により、「大国間大戦争」の時代が到来したことを、世界中が強く認識せざるを得なくなった。
グローバルなパワーバランスは変化し、米国の軍事力ももはや絶対的なものではなくなっている。北朝鮮が核・ミサイル開発を進め、中国が急速に軍事力の近代化を行うなか、日本も、安全保障や軍事について、より当事者意識を持たなければならなくなった。
軍事力の最も優れた使い方は、戦争を起こさないこと、つまり抑止力として機能させることである。抑止力を強化した上で、安全保障上の対立が戦争にエスカレートしないよう、危機管理に取り組んでいかなければならない。
そのためには、一部の官僚や専門家だけでなく、国民全体がある程度の軍事に関する知識を持つことが必要となる。防衛費の大幅な増額が決まったが、戦争を抑止するために自衛隊は適切に整備され、運用されているのか? それを検証し、必要があれば別の意見を提示する――納税者である国民が、自分たちでも創造的に政策の在り方を考えていかなければならないときに来ている。日本でも、軍事を考えることが必要になってきているのである。
Posted by ブクログ 2023年09月24日
著者はウクライナ戦争開始時に何度もテレビ等で解説していたので存じている方も多いと思います
あくまで個人の立場で論評しています
現在日本の高校はもとより一般の大学でも軍事、防衛面について講座を持っているのは防衛大以外無いでしょう
この本を読み、ウクライナ、台湾、尖閣、北朝鮮情勢を考えると一般大学でも...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月14日
軍事を分析するのに必要な基礎的な知識と着眼点を教えてくれる入門書的な。
まずはリアリズムやリベラリズム、アナーキーな国際社会といった国際関係理論から始まる。冷戦後の国際政治の流れを辿り、ステートクラフト(国家の政策の立案と展開)の手段としての軍事力について説明する。そして平時の企業や官僚組織と変わら...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月23日
煽りもなく、淡々と順序立てて語る内容で、スッキリ読める。
そもそも軍事とはから始まって、戦争とは何か、現代においてそれどう言う意味があるのか。
そうして、陸海空宇宙サイバーの軍事分析、それぞれに対応する自衛隊の現在をかたり、「日本で軍事を語るということ」は、最終章なのだ。
語る以前に、まず理解しても...続きを読む
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