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「弱いアメリカ」しか知らない世代の、社会変革の想像力とは?
機能不全に陥る民主主義、「保守」化する社会、脆弱な社会保障、拡大する経済格差――
戦後国際秩序の盟主としてのアメリカが今多くの難題を抱え、転換期を迎える中で、
人口の2割を占める米国のZ世代は、社会変革の主体として注目を集めている。
テロとの闘いの泥沼化や金融危機など、自国の「弱さ」を感じながら育った彼らにとっては、
機能不全に陥る民主主義、拡大する経済格差、脆弱な社会保障こそがアメリカの「現実」だ。
長期的には政治・外交にも影響を及ぼすと見られる彼らは今、
どのような価値観や対外政策への志向を持ち、アクションを起こしているのだろうか?
米中対立、反リベラリズムからジェンダー平等、レイシズムまで。
気鋭の国際政治学者が、アメリカの今と未来をさまざまな角度から描き出し、
私たちの社会や政治の想像力を広げる渾身の書。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「強いアメリカ」、今の米国民、特にZ世代は「米国の弱さ」を感じ始めており、「強すぎるアメリカ」を批判し始めた。それは国内での人種差別や富の格差、脆弱な社会保障など、多くの税金が他国への軍事行動に投下され自国の社会保障や教育、特に防衛に役に立っていないと感じている人々が増えてきた、とある。米国は過去20年に世界80カ国への軍事行動で軍事費880兆円投下、90万人に及ぶ死者を出し世界からの批判も増加した。近年のロシアvsウクライナ、ガザvsイスラエルではロシアは国際規範を無視し、侵略の「正当化」を主張している。国際秩序維持に責任ある大国が「法の世界」を無視し、自国保守主義を起こしている世界は今後どのように変わるのか恐怖と感じる。
日本のZ世代も賄賂等に纏わり、裏金議員を保守する腐った自民党政権に終止符を打ち、国民生活を直に見据えた政策をとる政権への活動が欲しいところだ。
Posted by ブクログ
『z世代のアメリカ』というよりは「''民主主義国家''アメリカのこれから」といったところ。タイトル詐欺ではあったが内容は興味深かった。
9.11は23年前。私もギリギリ覚えてるような気がするレベルな状態なのでz世代にとっては負担だけ重いのに何のための戦争?という感じだよね。強い中国しか知らなかったり、当然だけれども、世代によって見えている世界が違うというのがよく分かった。
欧州のウクライナ支援はレイシズムが根底にあることは否めないという話だったが、そうなのだろうか?
日本人からすれば台湾侵攻があった感じなのだろうか?
警察による暴力に関してなど、正直なところあまり実感がない。どこかで聞いた話だが真のフェミニズムは女性にしかわからないという。結局当事者にしかわからないんだろうな。己の想像力のなさを感じ、少しだけ悲しくなった。
みんなどこの国も大変だよね。
今年は大統領選挙があるので、その前に読めてよかったと思う。
Posted by ブクログ
アメリカの現状に関心を持つ人は読むべきだと思う。アメリカの若者(Z世代)がアメリカの現実に悲観的で絶望すらしているが、未来への希望を決して捨ててはいない状況を知ることができる。
現在、イスラエル・パレスチナ問題が世を騒がせており勿論ハマスによるテロ行為は許されるべきものではないが、アメリカがこの問題をどう扱ってきたかはきちんと知っておくべきである。既に新聞等で報じられているが、若い世代はパレスチナにシンパシーを持っている。「国益をまったく無視するわけではないが、正義や人権をますます重視する姿勢」を持つのがZ世代だと本書は言う。
『急進的』と言われる民主党バーニー・サンダースの主張は果たして『急進的』なのか?と本書は問うている。本書を読むと、メディアが貼ったレッテルが必ずしも正しくないことが分かる。アメリカは、先進国の中で唯一「有給の産休制度」を取り入れていない、という事実を知って非常に驚いた。
本書を読んで、私のアメリカについての理解がかなり大きく変わった。アメリカのさまざまな分野で、今何が起きているのかを知るには必読の一冊だと思う。
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