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Posted by ブクログ
ロシアの歴史を広く浅く読んでみた。小学生上級からということで、読みやすくてわかりやすかった。
ロシア文学を読むには時代背景も少しは知らないと面白くないと思っても昔習った世界史など頭から消えてしまっているので、改めて読んでみた。
中野京子さんの「ロマノフ家12の物語」は絵画について語りつつ歴史的な背景が面白かった。
次に「ロシア・ロマノフ王朝の大地」土肥恒之著を読んだが、中野京子さんの物で十分かなと軽く読み通した。
著者の関心がどの所にあるのか、歴史のとらえ方や事件の著しかたにはそれぞれ特徴があり面白い。
帝政最後あたりから現代までをもう少し知りたいと思ったが、当時の国家主義や、指導者が目まぐるしく変わる様子などは、いままで名前くらいは聞いたことがあってもよくわからないできた。
通史でもいいので時代の流れを知りたいと思って手に取った。
「小学校上級から」という通り、柔らかい読みやすい内容で、時代に即した地図もあってわかりやすかった。
19世紀のロシアから後が2/3くらいを占めているのだが、このあたりから日本とのかかわりも分かりやすく当時の情勢が実感されてきた。日露戦争からの交戦激化日ソ関係の様子も簡単に理解できる程度だったし、世界大戦の情勢も薄くだが理解でき、これ以上詳しくなくてもいいかなという所だった、関心があるところ少しだけ深堀をして調べたりしてみた。
教育が高度に浸透し、ヨーロッパ思想が入り込む19世紀後半からの社会主義と、初期の民主主義を唱える指導者の指揮下で起きるテロ、ボリシェヴィキとミンシェヴィキの対立、統一思想からの弾圧など、国力を上げつつ内政の混乱を招きつつも進化しようとするロシアの当時の目まぐるしい政策や反政府運動が外から見るには難しい。
時代は高速で動いていく。
その後第一次世界大戦、帝政崩壊、ソヴィエト政権の誕生。赤軍の誕生。レーニンからスターリンヘ独裁体制の継承。ドイツと手を組み(一時的に)第二次世界大戦へ。油断大敵、ドイツに攻め込まれ、レニングラードで辛くも勝利し、英米ソの連合軍はドイツを破る。
しかし米ソは「エルベの誓い」もむなしく冷戦状態になる。
独裁政治を貫き多くの犠牲者の上に成り立ったスターリンがなくなり後を暫定マレンコフ、そして次のフルシチョフは「スターリン批判」を公にする。ここでスターリン好きの中国とうまくいかず失敗解任される。
次の第一書記長にブレジネフ、首相はコスイギンに受け継がれるがここでもブレジネフは独裁体制を強める。
「プラハの春」という自由化運動がチェコスロバキアで起き、ブレジネフの自由化弾圧もまた批判されるようになる。
一方軍備のための莫大な出費を抑えるためアメリカとの間に軍縮実施の締結をする。
1978年アフガニスタンの反乱で、後押しをして失敗、ブレジネフが死去。1985年ゴルバチョフ書記長就任。チェルノブイリ事故が起きる。
ソ連誕生から60年、ゴルバチョフはペレストロイカ(新思考方針)で政治の見直しをはじめ、「マルタ会談」で冷戦は終わりを告げた。
ゴルバチョフが大統領のソ連に対してロシア共和国でエリッツィンが議長に選ばれる。そして強力なロシア共和国の大統領になる。ゴルバチョフが失脚狙いのクーデターは民衆を味方につけたエリツィンにより失敗。ゴルバチョフは解任される。
これからはロシア連邦初代大統領に就任したエリツィンが新たに改革をスタートさせた。
上澄みを掬ってロシアを眺めてみたが、政治の下人民の暮らしは揺れ続け、広い領土と強い国力を持つソ連からロシアに変わった。
これで得た少しの知識は、ロシア文学に親しむの役立ってくれるかな。
Posted by ブクログ
ロシア史はほとんど知らなかったが概略が分かる本でした。ロシアの成立からソヴェト連邦の成り立ちから崩壊、そして現在。
部分ごとに少しだけ知っていた事件や人物。歴史の流れの中で整理が出来て、ちょっと分かった気になれました。
ロシアの歴史を分かりやすく書いた本はとても少なく、全体をコンパクトにまとめ、必要と思われることのみを書いたこの本はとてもありがたい。しかし、一方で、この本を読んだだけでは複雑なその歴史を理解したとはとても言えない。
続けて読む予定の同じ著者による『一冊で分かる東欧史』で、周辺地域の動きから見たロシア史がどのようなものかも見てみようと思っている。
このロシアという国の歴史を深く理解するのは非常に難しい気がする。もし学ぶ気なら、それなりの覚悟と時間と根性が要りそうだ(^^;;
…そこまでするかどうか。
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