鳳仙花

鳳仙花

1,353円 (税込)

6pt

3.5

小田原の魚屋の息子に生まれたが、文学への夢が捨てきれず家督を弟に譲って上京するも、小説家として一本立ち出来ずに郷里に逃げ帰る。そんな前半生と売れない老残の作家の娼婦との交遊が、地べたを這うような低い視点からの一種の諧謔味をおびた川崎文学をつくりだす。本書は「鳳仙花」「乾いた河」などの代表作のほかに中山義秀との交友を描いた「忍び草」など7篇収録。

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鳳仙花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    つげから流れて川長初読。私小説には良いイマアジュを持ち合わせてはいなかったが思うところあり楽しめた。予想では何を読んでもこれ以上これ以下にならず倦む可能性ありだがしばらく読むつもり。Sとこいつの話をしたかった。

    0
    2024年05月28日

    Posted by ブクログ

    つげ義春の本に出てきた作家で、作品が気になって一冊買ったらはまった。

    なんかもう、死んじゃうんじゃないか、どこかその辺の道で、倒れてそのまま息絶えるんじゃないかとはらはらしながら読む。私小説なので、山も谷もない。人生の、「どうにもうまくいかないけれど、流れてはいく」、そんな小説。

    どこかいつも死

    0
    2017年09月06日

    Posted by ブクログ

    小田原の魚屋の息子として生まれたが文学への夢を捨てきれず、家督を弟に譲って上京するも小説家として成功できずに郷里に戻る男の前半生と、売れない老残の作家と娼婦との交遊。時に、前に進むような生き生きとした日々では無く、こうした日常を放蕩するかの如くやり過ごす諧謔的な私小説を読みたくなる。西村賢太だったか

    0
    2024年06月25日

    Posted by ブクログ

    もう一人の自分と我慢比べをしていて、永遠に勝ち負けの無い生き方をしているように感じました。
    這いつくばりながら生きていると思いながら読みつ進むうちに、主人公の感覚は漂うような生き方をしているのかなと思え、当時の社会を主人公というフィルターを通して見せてもらえている感じがしました。

    0
    2015年08月13日

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