子どもの文化人類学

子どもの文化人類学

935円 (税込)

4pt

3.9

極北の雪原に生きる狩猟民ヘヤー・インディアンたちは子育てを「あそび」として性別、血縁に関係なく楽しむ。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒は、子どもの喧嘩を「本人同士のビジネス」と言って止めない。本書は、環境や習慣が異なる社会における親子、子どものありかたをいきいきと描き出した文化人類学的エッセイである。どのような社会に生まれても子どもは幅広い可能性を内包しながら成長していくことが、みずからのフィールドワーク経験をもとにつづられる。鮮彩なエピソードの数々が胸を打つ名著。

...続きを読む

子どもの文化人類学 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月24日

    カナダのヘアーインディアンの子育てをベースに、世界各地の民族の様々な子育てについて紹介している。
    読みやすい書き口でスッと入ってくる。

    ヘアーインディアンの子は、教わることをせず、見て学ぶ。
    子育てに正解はなくて、どのようにしても育つ

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月05日

    本屋で偶然目にして購入
    優しい語り口の文章で、電車の移動中や寝る前、ほんの束の間の時間の読んでもつかれない良書。
    理解しやすいのに、読んでいてとても考えさせられます。

    子どもを育てる身として参考になるし、今現代社会は、特に本邦では戦後最も出生率が低下している時代に直面している中で、多くの人に目にし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月15日

    正解も間違いもないし、なにしろ「結果」というものが一生わからない「子育て」

    こういう風になるのが良いハズだ、という希望や理想を外からの影響で持たされそうになるのが、今の日本には少しある気がしてる。

    驚いたのは、「教える、教えられる」という考え方が無い文化圏があるということ。何かをできるようになる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月26日

    当たり前だと思ってたことがそうではないこと。人の幸せと自分の幸せは違うこと。しんどくなった時に目の前を広げてくれる気がする。

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月30日

    映画「ゆめパの時間」を見て、子どものことを考える材料として買った。
    川崎ゆめパークでは子どものやりたいを大事にして、子どもに危険と思われる刃物や火の使用も認めている。
    一方、本書で登場するヘヤーインディアンの子どもたちもナイフや斧などの刃物をかなり幼いときから使うのを大人が止めないという。大人はその...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月26日

    世界にはいろんな生活様式があり、社会での子供の扱いや役割もずいぶんと違うものだと改めて思う。

    この本は主にヘヤー・インディアンの子供達について書いてあるが、民族のしきたりとしてどんな事でも自分の守護霊と対話し決定するので、親だからといって子供に何か指図したり命令する事はないそう。そして子供を育てる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月22日

    何か参考になることあるかなと思って手に取ってみたものの、1960年代のカナダの原住民(やその他の民族)の子育ての様子を記録したもので、さすがに時代と環境が違い過ぎた。
    ただ、短編集のようで読みやすいし文化人類学の読み物としては面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    子どもにわかりやすく書いた文化人類学のお話と勘違いして読み始めた.子供への考え方,育て方,関わり方などについて,カナダのヘヤーインディアンやジャカルタのイスラム社会,イスラエルのキブツなどいろんな民族の違いによって異なることを示していて,どれが正しいとか悪いとかではなく,その違いがとても面白かった.

    0

子どもの文化人類学 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま学芸文庫 の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

同じジャンルの本を探す