「笛吹き男」の正体 ──東方植民のデモーニッシュな系譜

「笛吹き男」の正体 ──東方植民のデモーニッシュな系譜

1,540円 (税込)

7pt

3.0

中世ドイツ・ハーメルンで起きた「笛吹き男」伝説。約130名におよぶ子供たちが突如消えた事件として知られる。その真相は、歴史の闇に隠れ、解明は困難であるとされてきた。諸説あるなか、本書は、事件が東方植民へのリクルートの際に発生したという説に立つが、問題はそこで終わらない。この東方植民をキーワードにすると、ドイツ史の暗部が見えてくる。

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「笛吹き男」の正体 ──東方植民のデモーニッシュな系譜 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年11月24日

     阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』を読んだのはうん十年前のこと、伝説としての興味深さもあったし、中世ドイツの社会を丹念に追いかけるところが読み応えがあったとの記憶がある。

     本書は、「笛吹き男」は何者であり、また失踪した子供たちはどこへ行ってしまったのか、との謎を解明する前半部分と、ドイツ史を貫く...続きを読む

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