ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話

ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話

748円 (税込)

3pt

3.0

2012年、「宇宙から来たブッダ」というタイトルで、シュトゥットガルト大学のグループが、学会誌「隕石学と宇宙科学」に論文を発表した。それによると、アーリア民族のルーツ調査のため、かつてナチス親衛隊(SS)長官ヒムラーが、第二次世界大戦前夜の1938年にチベットへ探検隊を派遣した。その折、かれらが発見し、持ち帰った仏像が隕石製であったという、驚くべき鑑定結果が報告された。胸に「卍」が刻まれたこの仏像の真贋と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る、アカデミック・ドキュメンタリー。ナチスの闇が、ここに眠る。 【目次】はじめに/第1章 秘境チベットへ派遣されたナチス親衛隊/第2章 「隕石仏像」をめぐる対立する見解/第3章 「隕石仏像」の各パートの考察/第4章 チンガー隕石の入手経路と制作年代/第5章 秘境チベットの隕石信仰、鳥葬、探検家ヘディン/第6章 ヨーロッパの人種主義の生成/第7章 ナチスの人種主義とアーリア神話の成立/第8章 狂信的人種主義者ヒムラー/第9章 ナチスのシンクタンク:アーネンエルベ(ドイツ先史遺産研究所)/終章 第三帝国の最終戦争と人種主義の破綻/おわりに/主要参考文献一覧

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ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年09月10日

    「隕石仏像」の詳細な解析・探求に期待したが、「隕石仏像」を入口にしたナチスドイツの人種政策論に拡散した感じを受けた。
    新書のボリュームでは、どれも中途半端になってしまった印象。

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    Posted by ブクログ 2018年04月03日

    「アーリア人のルーツはチベットにあるのだぁ」

    アーリア人種主義を信奉したナチス親衛隊長官ヒムラーの妄想が暴走し、
    1938年にチベットへ探検隊を送り込んだ。その時、探検隊が持ち帰った
    とされる仏像についての論文が発表されたのが2012年。

    その素材はなんとっ!1913年にロシア連邦のトゥ...続きを読む

    0

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