ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
19pt
一九一六年,大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された.その名はロジャー・ケイスメント.植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり,アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である.同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが,魂の闇を含めて,事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった.人間の条件を問う一大叙事詩.
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
コンゴとペルーにおける原住民の虐待を告発したアイルランド人にしてイギリス外交官、同性愛者の、実在した人物であるロジャー・ケイスメントの伝記小説。 最後はアイルランド武装蜂起に関わって絞首刑になる。 面白かったけど、ハードカバーの500ページ以上の本なので、読みにくい(物理的にね)事甚だし。 リョサの...続きを読む本は「都会と犬ども」「緑の家」もおもしろかつた。
想像をはるかに絶する 衝撃的な残虐な行為が 静かな筆致で描かれていく なんども 本を閉じて ふうっ の ため息が出てしまう 「闇の奥」を書いたコンラッドは この本の主人公ロジャー・ケイスメントを 「イギリスの(正しくはアイルランド)バルトロメ・デ・ラス・カサス」 と呼んでいたそうだが ...続きを読むケイスメント本人ではなく、彼を主軸に置いて著者バルガス・リョサの筆致を通すゆえに、より鮮明に、より印象深く、「帝国主義」「被植民地」のおぞましい実態が浮かび上がってくる むろん、これはイギリス国を始めとする当時の植民地政策をとっていた全ての国の犯罪行為の暴露でもあるが、戦争行為を歴史の汚点として抱えた国全て、むろん、この日本の歴史的行為も含めて考えさせられる一冊である 優れたジャーナリストであり、英雄であり、同性愛者であり、国家によって抹殺された、一人の特筆すべき歴史的な意味を持つ、ロジャー・ケイスメントをここまで魅力のある人物として描き出したバルガス・リョサが凄い また、日本語訳をしてくださった野谷文昭さんに感謝である。 とんでもないものを読んでしまった と同時に 21世紀を生きる我々が 読んでおくべき一冊である と思う
2010年のノーベル文学賞受賞作家の最新作。 とはいってもスペイン語版がでたのが2010年なので もう11年も前です。 これまでのリョサの本とは異なり、いわゆる歴史小越です。 実在の人物アイルランド人のケイスメントの人生を振り返る話。ケイスメンとはコンゴでそしてペルーで原住民の人権が蹂躙されている...続きを読むのを見聞きし、その問題の解決に取り組む。 その過程でアイルランドの問題も未開の部族の問題から敷衍すれば理解できることに想到する。コスモポリタンであるケイスメントがナショナリストになっていくという皮肉。 そしてケイスメントは同性愛者である。 理想と現実の間に挟まれながら、ケイスメントは突き進む。真剣なのに滑稽、絶望的なのに理想主義者であり続ける常に前のめりの姿勢を崩さぬまま、ついに足元を救われて、泥沼に頭から突っ込んでいくようなケイスメントこのような人物こそ顕彰に足る人物だとリョサはいいたかったのではないだろうか? 多くの人に読んでもらいたい本。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ケルト人の夢
新刊情報をお知らせします。
マリオ・バルガス=リョサ
野谷文昭
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ガルシア=マルケス中短篇傑作選
七つの夜
試し読み
フリアとシナリオライター
プリンストン大学で文学/政治を語る バルガス=リョサ特別講義
楽園への道
鷲か太陽か?
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ケルト人の夢 ページトップヘ