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人生の往相では善く生きるために苦悩し、さまざまな努力を重ねた。でも、七十も半ばを過ぎた人生の還相では、もう余計なものは欲せず、余計なこともしない。「ただ生きる」でよいのでは? 三度の飯をありがたくいただき、一日一日を心静かに暮らす。穏やかで満たされた日々のための、ちょっと前向きな人生論。(発行:夕日書房 発売:光文社)
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Posted by ブクログ
勢古さんの事を全く知らずに読みました。 エッセイに登場する人物や事象を拝察すると、なかなかお歳を召していらっしゃる…そんな印象で読みました。 伊集院さんや養老孟司さん、こちらでしか知れ得ない事から始まり テレフォン人生相談や日本の哲学者吉本さん 人生を良く生き、楽しみ満足するには これで良いと言...続きを読むうのが無いのは分かっているのに 答えを求める人がいるからこの様な本が読まれるのだと思う。 巻末にある清濁合わせと言うフレーズだってそう 合わせるから良いと言う人もいれば 合わせていたら伸びないと言う人もいる さて、貴方はどう感じどう生きていく?そう問われたかの様だ。
久しぶりに勢古浩爾の本を読んだ。昔に比べるとかなり丸くなったものの、真面目ながらもそこに照れを感じているのか、ときおり真面目さを誤魔化すように挟み込まれるツッコミやユーモアに、逆に真面目さを感じてしまう。市井の人向けの人生論。
歳を重ねた著者の感想文。 その歳にならないと気づけない事もある。 ただ、それまで世の中に振り回されるのも勿体無い。しっかり生きよう。
人生の往相では善く生きるために苦悩し、さまざまな努力を重ねた。でも、七十も半ばを過ぎた人生の還相では、もう余計なものは欲せず、余計なこともしない。「ただ生きる」でよいのでは? 三度の飯をありがたくいただき、一日一日を心静かに暮らす。穏やかで満たされた日々のための、ちょっと前向きな人生論。 ジョン・...続きを読むウッデン・コーチと自学ノートの少年のエピソードがいい。
人間のために良かれと思った文明の進歩が、結果的にろくでもない世界をつくりだした。富の増大が人間の幸せに関係がないことがわかった。医療の進歩、生活に関する電化製品あたりまででよかった。この辺で文明を止めようとはいかない・・・。勢古浩爾「ただ生きる」、2022.9発行。ほんのちょっとの前向きの意思と、...続きを読むほんのちょっとの生きがい(愉しさ)があればいいのでは。特に、老いてからの生は「ただ生きる」でいいのではないか。祖谷大歩危の老夫妻の言葉:「金はなくても死なん程度には生きていける」(新日本風土記から)
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