功利主義

功利主義

858円 (税込)

4pt

4.4

最大多数の最大幸福をめざす功利主義は,目先の快楽追求に満足しないソクラテスの有徳な生き方と両立する.人間生活全般の根本原理として,個人や社会が正義とともに個性や人類愛を尊重するよう後押しする功利主義のあり方を追究したJ..S.ミルの円熟期の著作(初版一八六三年).『論理学体系』の関連部分も併せて収録.

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功利主義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年04月03日

    マルクシズムが終わってポストモダンもなんかよくわかんないまま終わってコロナとか戦争とかで結局ナショナリズムなの?ってとこにきて唯一機能し得る政治哲学は功利主義なんじゃないかって思ってる。てか下の世代の意識高い人の発想を聞いてると大抵無自覚に功利主義できなんだよね。
    ベンサムの功利主義への批判の半分く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月25日

    人間の生きる目的(幸福の追求)における「幸福」は決して普遍的ではなく、社会や他者・自身の思考の変化にも影響されて変わり続けていく
    幸福への手段である正義や道徳も避けがたい矛盾や変化を孕んでおり、絶対的な正解などはあり得ない
    だからこそ幸福についてあらゆる視点から考え続けていくことが重要なのだというこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月10日

    ジェレミ・ベンサムによって創始された最大多数の最大幸福を第一とする功利主義を、同調者であったジョン・スチュアート・ミルが解説する一冊。
    幸福と不幸の兼ね合いによって正誤を判断する思想を功利主義と認識していますが、幸不幸は主観的であり客観的に計測することは不可能です。
    高尚ですが曖昧さによって脆い骨子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月10日

    ミルが晩年に、功利主義の考え方についてまとめた本です。功利主義は、現代においても誤解や先入観によって批判的に捉えられることが多いですが、当時(1860年代)のイギリスにおいても、同様でした。本書は、想定される批判を潰していくという形式を取っており、当時の風当たりの厳しさを肌で感じ取れます。

    ミルは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月19日

    「功利主義」という名称から自己中心的な意図を感じ取っていたが、それは全くの誤解であった。解説でも触れられていたが、功利ではなく効用、全体の幸福の最大化が「功利主義」で正としているものだと理解した。
    けれども全体の幸福とはなんだろう。周囲の幸福のために個人が進んで損害を被ることは功利に向かうのだろうが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月17日

    自然権といった経験を越えた普遍的な原理により何が正しいかを判断すべきでない。個々人の幸福はさまざまで、幸福の優劣を判定する客観的な基準はない。行為の正しさはそれが何をもたらすか(帰結)、幸福をもたらすかどうかで判断すべき。幸福は善であり、苦痛は悪。幸福をできるだけ増やし、苦痛はできるだけ減らす。自由...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月20日

     1863年刊。
     有名で、現在はしばしば悪評も高いベンサムのスローガン「最大多数の最大幸福」というアレに代表される「功利主義」の考え方について、あれやこれやと弁明を試みる著作。
     私自身、「最大多数の最大幸福」というスローガンは目下大嫌いで、あれを浅はかに理解し利用し、多数者のためなら少数者を虐待...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年07月19日

    初岩波白。

    正義にはそもそも色んな種類があって、その時々にちょうど良い正義を取り繕ってなんやかんや取り組むぜみたいなところには確かにそうかもなと思った。ぶっちゃけ見方次第で事の是非なんかどうとでもなる気がする。

    質的快楽についても、たとえば、セックスと研究のどちらがより価値のある快楽かと問われて...続きを読む

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