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Posted by ブクログ 2022年06月12日
本作は、息付く間もなく悪徳の栄光を突っ走り、もっとも豊饒で残虐な幻想が織り成される、サドの傑作長編小説です。
本作が所謂「サド裁判」の根源になったのは言うまでもなく、澁澤の翻訳発表当時から、「芸術とワイセツ」を世に問い続けてきた稀代なる作品と言えるでしょう。私はこの作品を、後世にも遺していくべき不朽...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月17日
ありとあらゆる犯罪の百科全書のような物語だが、こう言っては不謹慎かもしれないが、不思議な爽快感がある。
例えば「美徳の不幸」は、善行の見返りに悪逆をもって応えられるような物語で、正直なところ読み進めるのは辛かったため、中途で断念した経験がある。身につまされるからかもしれない。
思うに、本作では、誤解...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月07日
サドとニーチェは高校生のときに読んで、自分の道徳観がぶち壊された感覚がありました。
その最たるものが本書です。
ちなみに、澁澤龍彦が『美徳の不幸』(ジュスティーヌっていう清純な女の子がめちゃくちゃ酷いめにあう話)の前書きの部分を、「ジュスティーヌになりたがらない女はいない」って訳してたんだけど、本...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月02日
美についての道徳などはよくある話ですが、まさか悪にも道徳があるとは、目からウロコでした。
サドのSという意味がこの本でよく分かりました。
すんごく与えるのも好きだけど、受けるものはきっちり受ける。
快楽に更なる強い痛みと、たっぷりの報酬…逆もしかりな内容で、ただ痛みや強い快楽を与えるだけがSではない...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月12日
あまりに残酷な描写の連続に気持ち悪くなってきたので、上巻を読んだあと少し時間をおいて下巻を読みました。。(^_^;)自然が要求するところに従うという悪徳の哲学は一面では賛成だが、自然の悪い面しか見ていないように思います。自然は実り豊かな面や美しい姿もわれわれにあらわしてくれるからです。
人間が動物と...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月16日
マルキ・ド・サドは、今から195年前の1814年12月2日、74歳で天寿を全うしたフランスの作家。
人類史上最大の淫乱放逸な性倒錯の実践者にしてその記述者。黙って密かに楽しめばよいものを、公然と大ぴらに侯爵という地位を笠に着てやったものだから、反社会的というレッテルで見られて、合計およそ30年と1...続きを読む
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