無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「赤字は素晴らしい」というスタンスで執筆にあたっている本。
一章では主に家電業界の仕組みの説明であり、「赤字で販売することで「この店は安い」という印象を与えられる」「付帯サービス(マスコミが取り上げる、最初にドアをくぐる抵抗感を減少できる)を得られる」ことは本書を読むまでもなく知っていたが、商品を売る代わりに販売協賛金をメーカーから貰っていることや、商品を安く提供するということは最終的に労働者に負担がかかっている(働きに応じた給料をもらえない)という考えは初耳だった。
二章では、赤字商売が進められた結果、中古のヘリを使ったクルージングなどの赤字で販売したとしてでも固定費を有効活用しようとする商売の出現や、航空業界など固定費が多くかかる業界は、ポイント発行などの赤字販売をしがちになり、それを利用して他にお金を使わせるようにしないと行き詰まってしまうと説明している。そして、これまでは「お金を払って記事を書いてもらう」ような業種が「お金をもらって記事を書かせる」というビジネスモデルを登場させたことにも注目している(All Aboutなど)。
それにしても、「ヤスオク(激安オク)」などの「買わなかった見込客からもお金をとる仕組み」は、ネットオークションを利用したことのない私にとって衝撃的なものであった。
三章は無料ビジネスでどうやって収益を得ているのかについてある。 固定費がほとんど掛からない商品を無料で提供し、気に入った人から商品のさらなるサービスを受けるためのお金を貰い固定費にあて、お金が払われなくても、その場合は広告宣伝のスポンサー収入を得ることができる。ただし新聞社のような、他商品と大して差のないものしか提供できない場合は利益を確保できず、結果的に質の良いサービスのみが利益を得られるというものであった。iPhone(16G)の機種代金が無料の理由、DropboxやSkype、ミュージシャンの無料音源が配布される仕組みについても、この章で触れられていた。
四章では何故「赤字は素晴らしい」のかについて触れている。
この章で興味深かったのは、「欧米では「神様のため」という奉仕精神・宗教心があるのに対し、日本では「お国のため」という思想であった。しかしモノがあふれた今日では自分の行為への不安が生じ、さらに赤字販売のおかげでモノが安く(時には無料)手に入ってしまうので「何故頑張らなければいけないのか」という考えが生まれる」という考察がなされていたことであった。
「このような考えが根付いた社会においては「変身・権利・承認・感動」をキーワードとした職業が商品となる」という考えは間違っていないと思う。そうでなければ、わざわざ顔出しまでして人の注目を得ようとするYouTube、Ustream、ニコニコ生放送の利用者はいないと思うのだ。
そして筆者の結論は、それらの価値観も是とした上で、「これまでは「お金を得ることが大事」という考えが主流だったが、今は「やりがいを得ることが大事」となっている。しかし、その流れに乗ること無く、他と差別化が出来る商品(技能)を提供することも出来る」という、言ってしまえば「赤字とはものを安く買うことが出来るだけでなく、すぐれたサービスがあれば自分を安売りすることなく利益を得ることが出来る環境だ」というものであった。
最初にタイトルを見たときは「いろいろな情報を詰め込んだだけの本なのではないか」と思ったが、とても面白い本であった。
自分用キーワード
固定費/変動費 販売協賛金 (節税のための)減価償却費 航空業界などの(非)サンクコスト固定費 クリス・アンダーソン『フリー』
Posted by ブクログ
売る人は、利益を消費者でなく、どこに見出すのか、世の中変わって、多様性の時代です。
お客さんでなく、メーカーに回ってきたので、そのしわ寄せが労働者の賃金が下がる。回りまわってデフレになっている。
自費出版に代表される、自己表現したい人からお金を取るビジネス。などなど。
ただ、激安オクの紹介があったが、あれは胡散くさい・・・と思っていたら、現在では、すでにサービス終了。やっぱり・・・
それにしても、何の為に働くのか?
宗教的背景、資本主義の歴史、働かされている感・・・と話がどんどん発散していくあたり、面白かったんだが、本書のタイトルからは想定外の展開で、もうちょっと別の本で、きっちり読ませてもらいたかった。
(2011/2/11)
Posted by ブクログ
モノが1円で購入できたり、無料で閲覧できたり、快感を得れる時代。
結局、その中のキーポイントは、
どうせ、安くで買うなら気持ちのいい店から買おうとか、
この人から買いたいなぁとか。
そうゆうサービスの感動を通して購入するため、近頃のサービス力の見直し方は目を見張る。
その背景には、メーカーがお金を払って、消費者に安くで購入してもらったり、
小売りが安い店だと思わせて、客引きをしたり、イメージ戦略の一環だったりする。
生産者が消費者にお金を支払って商品を販売する【逆転経済】
結局、そのツケを払わされるのは、消費者である「労働者」
労働者自体が、自分の首を絞め、
同じく消費者である自分が、安くで幸福を得る。
作者は浪費家の様に感じるが、そうゆう社会を少しでも打開しようとしてるのではないだろうか?
安い幸せのために、安くで働くデフレ社会。
その中のサバイバル競争に勝つには、
「変身・権利・承認・感動」が勝ち組となる。
欲しい物が無い時代に、何故か買ってしまう商品。
このデフレ社会、赤字商品の羅列の中で、いかにそれを考えれるかが、これからのポイントになり得るだろう。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用