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Posted by ブクログ
記憶を紡いでくれる物たちの存在。
短編集がそれぞれの震災と当時の家具たちをテーマにしていて、どれだけ壊れても、時間が経っても、その時の使われていた様子を家具は刻んでいるんだと心温まりながらも少し悲しい物語でした。
どれだけ廃れてもそこに存在している限り、人が忘れてしまうような長い年月を静かに語りかけているような家具たちを見て、ものを大切にしようと思えます。
そして、古家具屋で新たな命を吹き込まれてまた誰かの元へ流れて時を刻んでいく素敵な流れだなぁと。
しかもその家具たちからのメッセージを感じる時が、また不可思議な光景が見えたり、鴻池さんには綺麗に見えていたり不思議体験な感じが神秘的でした。
Posted by ブクログ
どこかで好評価を見かけ、調べたら著者の清水裕貴さんは写真家、グラフィックデザイナーとして活躍している方と知って興味を持ちました。
しかし、ダメでした。
震災などで被災した家具を仕立て直して販売する家具店の 職人見習いの女性を主人公にした連作短編集です。過去を背負った家具を相手に、ごく自然な流れでオカルト的な話に入り込んでいくのですが、どうもそれが不自然に感じられるのです。普通、もう少し驚いたり、怖れたり、原因を探ったりするでしょう。
不思議な世界が嫌いなわけでは無いのです。梨木香歩さんの『家守奇譚』も、川上弘美さん『神様』も、小川洋子さんの『沈黙博物館』も好きです。でも、この物語には入っていけませんでした。
Posted by ブクログ
読書備忘録707号。
★★★。
千葉県の田舎にある「森野古家具店」。
全国から廃棄された家具を引き取り、リメイクして古家具として販売する。
社長の森野さん独特の目利きで"これはっ!"という廃家具を見つけてくる。
リメイクの方法が一風変わっている。箪笥を引き取ったら箪笥としてリメイクする訳ではなく、一部分だけを使って机として仕上げたりする。
家具職人たちは、倉庫に陳列している廃家具を物色し、ピンときた家具を引き取って、リメイクして納品する。それを社長の森野さんがネットで販売する、という仕組み。
主人公は家具職人見習いの鴻池さん(女子)。
鳴かず飛ばずで9年。ひとつもリメイク家具を完成出来ていない。
物語は、東日本震災や阪神大震災で廃棄された家具と向き合い、鴻池さんが目に見えない速度(笑)で、家具職人として成長としていくというもの。
読む前は、リメイクのテクニックなど、今まで知らなかった世界に誘ってくれるものとワクワクしましたが、読んでいくうちに、災害で廃棄された家具たちが長年溜め込んできた人々の念がオカルト的に見えてしまう鴻池さんの物語であることに気づき若干興ざめしてしまいました。笑笑
オカルトにせず、家具が語りかけてくるような描写が読みたかったぁ。
家具のパーツ同士が組み合わされキメラのように新しい家具を完成させたり、移植手術の様にパーツを組み込まれた家具が拒絶反応を起こさない様な匠の世界を期待していた。
まあでも読むのがしんどかった訳ではないので★3つ。個人的嗜好が合わなかっただけです。
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小説・文芸