無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
とても読み応えがあって面白かった。
サブタイトル通り、オッペンハイマーを英雄や奸雄としてではなく、その才能を評価されつつ時代の波に翻弄された凡夫として描かれているのが興味深かった。
昨年(2023年)夏、アメリカで公開され話題になった映画『OPPENHEIMER』を観る前にと思い読み始めたものの、やはり物理学に関する読み物ってことで中盤くらいに入ると理論解説が増えてちょっと難しくなってきたり、映画が日本で公開されるのかどうか一向に発表されないのもあって、半年くらい読みかけのままずっと通勤鞄の重りになっていたのを、いよいよ日本公開が発表されたので再び読み始めた。
やはり理論に関する部分は難解だけど、その一方で展開される人間ドラマが興味深くてどんどん引き込まれる。理論的な部分も読んでいくうちに概要くらいはなんとなく理解出来たような気になってくるのは、筆者の藤永茂さんが物理学者であり、翻訳家・作家でもあるということもあるのだろうか。藤永さんの他の作品も読んでみたくなった。そういえば先日買った『闇の奥』もこの方の訳書だった。
ロバート・オッペンハイマー本人だけではなく、同じ物理学者のローレンスやテラー、弟のフランクや軍のグローブス将軍が映画でどのように描かれるのか興味深い。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用