ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者

ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者

1,320円 (税込)

6pt

4.3

理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。

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ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月02日

    著者が科学者なだけに、ヘンな想像(勘ぐり)や思い込みがなく、正しい共感を持ってオッペンハイマーを描いている。とかく文系の人が描くと、取りつかれた全能感の権化みたいに書かれることが多いけど、そんなマッドサイエンティストがこれだけの規模のプロジェクトをこれだけの期間引っ張って成功させられるわけもなく。女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    とても読み応えがあって面白かった。
    サブタイトル通り、オッペンハイマーを英雄や奸雄としてではなく、その才能を評価されつつ時代の波に翻弄された凡夫として描かれているのが興味深かった。

    昨年(2023年)夏、アメリカで公開され話題になった映画『OPPENHEIMER』を観る前にと思い読み始めたものの、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月28日

    科学者は罪を知ってしまった
    ロスアラモスの科学者の罪業は、原爆を作り出したその時、生涯最良の時を過ごしていたこと。国家が財政措置を行い、それに科学者が乗っかり、技術を甘美したこと。

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