ルーティーンズ

ルーティーンズ

1,562円 (税込)

7pt

無数のルーティンで、世界は回っている。作家と漫画家夫婦と2歳の娘がおくる、コロナ下のかけがえのない日常。長嶋有デビュー20年目の家族小説。

「途中で読むのをやめました。ひと晩で読み終わってしまうのがもったいなくて!」藤井隆さん絶賛!

2020年春、緊急事態宣言で娘の通う保育園が休園になった。あらゆるものが静止したコロナ下でも、子どもの成長は止まらない。作家の夫と漫画家の妻は、交替で育児をしながら非常時の日常を歩きはじめる――。

コロナ以後、宙ぶらりんになったままの願いや欲望を、本書が慰めてくれた気がした。 ――綿矢りささん

伝えたい気持ちと、見つけたなにかを言葉にしていくことが、一日一日を支えてくれる。 ――柴崎友香さん

不要不急の言葉で、僕の生活も止まった。この本を読んで、あの時期のごたついてた気持ちをひとつ整理してもらえた。
――藤井隆さん

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ルーティーンズ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月31日

    優しい。素朴であたたかい本。
    日常のほんの小さなことに目を向けて、言語化して、身近な人に共有することの大切さを実感した。

    派手な生活は分かりやすく楽しいけれど、際限のない欲求に悩まされることも多くなるだろう。そして、全体として幸せ値マイナスなんてことにもなりかねない。コロナで色んなことが制限されて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月13日

    「満ちた」という表現が腑に落ちた。新しく良い音楽に出会っても、自分の中では昔に好きになった音楽で満ちているもんね。
    ビョーゲンズではなく、ルーティーンズと対峙するということ。地道で大変だけどこうやって小説になるくらいには日々色々な気付きがある、そこをいちいち面白がれると良いのだな。

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    Posted by ブクログ 2022年02月20日

    もったいなくてなかなか最後を読めなかったのだけれど、読み終えました。帯の藤井隆さんの言葉がすごくよくわかった。
    人にはそれぞれの営みがあり、それは、パンデミック下という非日常でも生きている限りは続くのだ。人は変わらず生き、子供は少しずつ成長する。それらのほんの小さなことごとをつぶさに拾い上げていて、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月09日

    ほぼ無意識で思っていることに気づいて、更に言語化していることにやっぱすごいわと思った。
    一番共感したのは、豚バラは豚の肉を「バラバラ」にしただけの肉じゃなかったんだのところ。
    コロナでの日常を書いてあるので、何年後に再読したら、その時どう思うんだろう。

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    Posted by ブクログ 2021年11月13日

    藤井隆さんの帯文が的確すぎた。
    読み始めたら1ページあたりの文字数、本の厚さでどのくらいかで読み終えてしまうのかがわかるわけだが、惜しいんだよ、これわりと早く読み終わってしまう!ということがわかるから。
    微細な、というか心のひだとひだの隙間にハマるような、ふんわりと撫でられるような描写と登場人物が感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月17日

    少しずつコロナに浸食されていく世界の中での日常。
    コロナは人それぞれ生活の変化もその捉え方も違っただろうと思う。
    その中のひとつ、という感じで
    そのあまりの日常さに「あぁ。このご家庭はそうだったんだな」と思う。

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    Posted by ブクログ 2023年08月18日

    わたしもロレックスの日付が変わる瞬間を見てみたいっていう願いを受け継いじゃった
    コロナ禍の異様な世界がちょっと浄化される優しい本

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    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    コロナ禍を振り返って、日常生活から失ってしまったものを洗い出すことができました。心の衣替えとでも言えばいいかしら。無理やり捨てさせられたものを、これから取り戻さなくっちゃ。準備運動になる一冊です。

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    Posted by ブクログ 2022年03月07日

    書き続けます。明日が奈落だとしても。(p158)
    コロナ禍で自宅で過ごすことが当たり前となった中で、作家(これは著者の中島さん自身かな?)と漫画家夫婦と2歳の娘との日常生活を描いた一冊(「願いのコリブリ、ロレックス」と「ルーティーンズ」の2編収録の連作短編)。親子3人のホンワカな日常を描いただけの作...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    エッセイなのか私小説なのか、コロナ禍での日常、誰かに話すまででもないけれど、という感情の描き方が流石。

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ルーティーンズ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    176ページ
  • 電子版発売日
    2021年11月09日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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