中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢

中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢

902円 (税込)

4pt

鎌倉幕府滅亡から二年後の一三三五年、北条高時の遺児時行が信濃で挙兵。動揺する後醍醐天皇ら建武政権を尻目に進撃を続け、鎌倉を陥落させた。二十日ほど後、足利尊氏によって鎮圧されるも、この中先代の乱を契機に歴史は南北朝時代へと動き出す――。本書は、同時代に起きた各地の北条氏残党による蜂起や陰謀も踏まえ、乱の内実を読み解く。また、その後の時行たちの動向も追い、時流に抗い続けた人々の軌跡を描く。

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中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジャンプ連載漫画で興味を持って。しっかり検証して書いてる印象。中先代の乱の意義(室町幕府に繋がったかも)、北条時行の生涯(3回も鎌倉を占拠・攻撃)を書いてます。あとがきから読むといいです。

    0
    2022年03月26日

    Posted by ブクログ

    最後の得宗北条高時自害により鎌倉幕府は滅亡した。その弟泰家は自害を偽装することで、高時の息子時行は幼齢であったことから生き延びた。鎌倉幕府滅亡から足利尊氏離反まで北条残党の反乱は15件程度確認できる。泰家を匿った関東申次西園寺公宗は後醍醐天皇暗殺の嫌疑で処刑された。暗殺計画の黒幕は後醍醐と対立する系

    0
    2022年03月11日

    Posted by ブクログ

    教科書では、「北条の残党」と括られることで何となく覚えていた。

    筆者は色んなことを調べ尽くされている。
    あっーと言う間に、読み終えてしまいました。

    0
    2021年10月24日

    Posted by ブクログ

    鎌倉幕府滅亡から2年後。日本史の教科書では一行で終わるような反乱。最後の執権北条高時の遺児時行の闘争。

    建武の新政から後醍醐天皇と足利尊氏の争い。その最中に起こる中先代の乱。一行で知識として知っていたが、建武の新政に対する不満を受けてか実は大きな反乱。鎮圧のため東上した尊氏が後に幕府を開くきっかけ

    0
    2021年10月19日

    Posted by ブクログ

    逃げ若読んで史実を知りたくなったので買ってみた。
    素人にもわかる良い論文を読んだ…という印象。膨大な史料を参考に、あらゆる角度からこの年に何が起こっていたのか?を検証されていて、正直分かりづらい点もあったものの全体感を把握するのには問題ないレベル。本文では客観的な立場から淡々と(そう見える)論述され

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    時系列に沿って、詳細な資料検討が行われた事が伝わってくる一冊
    中先代の乱だけではなく、その前後の流れまで書かれているので入門としてオススメ

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    中先代の乱について、時代背景からその意義に迫る本。
    中先代の乱自体は早々に鎮圧されるため、足利尊氏が後醍醐天皇との確執を生むきっかけになったというくらいしか認識していなかった。しかしそこには鎌倉幕府滅亡前から続いていた持明院統と大覚寺統の複雑な権力構造、足利氏に反感を持つ御家人の思惑などさまざまな利

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    結果的に足利尊氏が建武政権から離脱するきっかけとなり、歴史的にも大きなターニングポイントになった中先代の乱は、個人的にとても興味があり、とても興味深く読みました。
    ただいかんせん、残されてる資料が少ないので、状況証拠などからの推論に頼らざるを得ないのは、しょうがないかもしれない。

    0
    2022年07月31日

    Posted by ブクログ

    教科書には載っているけど、あまり詳しく論じられていなかった中先代の乱の経過と意義を考察している。鎌倉幕府滅亡後に反乱が頻発していたことを初めて知った。

    0
    2022年02月06日

    Posted by ブクログ

    北条時行に魅了されたという著者。
    過去の資料を独自の視点も織り交ぜながら、中先代の乱とその影響について評価していく一冊。
    教科書には一行くらいしか出てこない出来事だけど、
    背景含めて掘り下げられていて面白かった。

    0
    2021年12月18日

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