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鎌倉幕府滅亡から二年後の一三三五年、北条高時の遺児時行が信濃で挙兵。動揺する後醍醐天皇ら建武政権を尻目に進撃を続け、鎌倉を陥落させた。二十日ほど後、足利尊氏によって鎮圧されるも、この中先代の乱を契機に歴史は南北朝時代へと動き出す――。本書は、同時代に起きた各地の北条氏残党による蜂起や陰謀も踏まえ、乱の内実を読み解く。また、その後の時行たちの動向も追い、時流に抗い続けた人々の軌跡を描く。
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Posted by ブクログ
ジャンプ連載漫画で興味を持って。しっかり検証して書いてる印象。中先代の乱の意義(室町幕府に繋がったかも)、北条時行の生涯(3回も鎌倉を占拠・攻撃)を書いてます。あとがきから読むといいです。
最後の得宗北条高時自害により鎌倉幕府は滅亡した。その弟泰家は自害を偽装することで、高時の息子時行は幼齢であったことから生き延びた。鎌倉幕府滅亡から足利尊氏離反まで北条残党の反乱は15件程度確認できる。泰家を匿った関東申次西園寺公宗は後醍醐天皇暗殺の嫌疑で処刑された。暗殺計画の黒幕は後醍醐と対立する系...続きを読む統の光厳上皇と考えられる。公宗は泰家・時行と連携していた。 時行は信濃で挙兵し中先代の乱始まる。足利直義ら幕府側に勝利し、鎌倉に入った。直義は鎌倉幕府打倒に功績のある前征夷大将軍護良親王を殺害。これは時行と建武新政で冷遇されていた護良親王が結託し鎌倉幕府が再興されることを恐れた処置である。 尊氏が出陣し乱は鎮圧された。鎌倉選挙はわずか20日だった。時行方の主な大名は顔の皮を剥いで自害していた。それに紛れ時行は逃げ延びた。 中先代とは執権北条氏を先代、足利尊氏を当代とし、その間の代という意味である。時行は短期間鎌倉を占拠したに過ぎないが、正式な政権として人々から認識されていた。 尊氏は後醍醐から解任され、光厳上皇から院宣を賜り打倒後醍醐の大義名分を手に入れた。後醍醐を追い出し光厳の弟を光明天皇として践祚させた。 再度鎌倉で合戦が起きた。首謀者は大夫四郎とされ、これは泰家のことと考えられる。おそらくこの乱で死んだ。 時行は難聴の庇護を受け幕府と転戦したが最後は捕らえられ処刑された。25歳だった。 中先代の乱最大の意義は尊氏が後醍醐から離反するきっかけを作ったことである。
教科書では、「北条の残党」と括られることで何となく覚えていた。 筆者は色んなことを調べ尽くされている。 あっーと言う間に、読み終えてしまいました。
鎌倉幕府滅亡から2年後。日本史の教科書では一行で終わるような反乱。最後の執権北条高時の遺児時行の闘争。 建武の新政から後醍醐天皇と足利尊氏の争い。その最中に起こる中先代の乱。一行で知識として知っていたが、建武の新政に対する不満を受けてか実は大きな反乱。鎮圧のため東上した尊氏が後に幕府を開くきっかけ...続きを読むの一つともなっている。 乱の鎮定後も生き延びる時行。やがて南朝方に属し足利幕府に抵抗する。その20年の戦いにスポットをあてた本書は異例だろう。筆者の執念を強く感じる。 近年売れ行きの良い中公新書の日本史シリーズ。本書も他の著作に劣らず楽しめる一冊でした。
逃げ若読んで史実を知りたくなったので買ってみた。 素人にもわかる良い論文を読んだ…という印象。膨大な史料を参考に、あらゆる角度からこの年に何が起こっていたのか?を検証されていて、正直分かりづらい点もあったものの全体感を把握するのには問題ないレベル。本文では客観的な立場から淡々と(そう見える)論述され...続きを読むていたが、あとがきで時行への愛がすごくて、ギャップが面白く、また愛があるからこそここまで研究できるんだな…と思った。史料が少ないからこそ明かされて来なかったことも多いはず。それを著者の鈴木さんが表に出していき、今こうして多くの人に「北条時行」の名が知られているのはすごい。
時系列に沿って、詳細な資料検討が行われた事が伝わってくる一冊 中先代の乱だけではなく、その前後の流れまで書かれているので入門としてオススメ
中先代の乱について、時代背景からその意義に迫る本。 中先代の乱自体は早々に鎮圧されるため、足利尊氏が後醍醐天皇との確執を生むきっかけになったというくらいしか認識していなかった。しかしそこには鎌倉幕府滅亡前から続いていた持明院統と大覚寺統の複雑な権力構造、足利氏に反感を持つ御家人の思惑などさまざまな利...続きを読む害関係が結集したターニングポイントとも言える。 特に北条時行が当初持明院統(北朝)の将軍を立てることで鎌倉幕府の再興を狙い、それが不可能になったことで後醍醐天皇側につく流れは新しい知見となった。 資料があまりにも少ないこの事件ではあるが、丁寧に史料を紐解いていけばここまで推察ができるということが歴史学の苗字であろう。
結果的に足利尊氏が建武政権から離脱するきっかけとなり、歴史的にも大きなターニングポイントになった中先代の乱は、個人的にとても興味があり、とても興味深く読みました。 ただいかんせん、残されてる資料が少ないので、状況証拠などからの推論に頼らざるを得ないのは、しょうがないかもしれない。
教科書には載っているけど、あまり詳しく論じられていなかった中先代の乱の経過と意義を考察している。鎌倉幕府滅亡後に反乱が頻発していたことを初めて知った。
北条時行に魅了されたという著者。 過去の資料を独自の視点も織り交ぜながら、中先代の乱とその影響について評価していく一冊。 教科書には一行くらいしか出てこない出来事だけど、 背景含めて掘り下げられていて面白かった。
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中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢
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鈴木由美
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