作品一覧 2021/10/08更新 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 試し読み フォロー あなたの子どもは頭がいい! ──小さな子どもの学力を、ラクに、グ~ンと伸ばす3つのお話 完結 試し読み フォロー 地球を救う事典 : 地球生命復活のために“わたしたちにできることの青写真” 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 鈴木由美の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 鈴木由美 ジャンプ連載漫画で興味を持って。しっかり検証して書いてる印象。中先代の乱の意義(室町幕府に繋がったかも)、北条時行の生涯(3回も鎌倉を占拠・攻撃)を書いてます。あとがきから読むといいです。 Posted by ブクログ 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 鈴木由美 最後の得宗北条高時自害により鎌倉幕府は滅亡した。その弟泰家は自害を偽装することで、高時の息子時行は幼齢であったことから生き延びた。鎌倉幕府滅亡から足利尊氏離反まで北条残党の反乱は15件程度確認できる。泰家を匿った関東申次西園寺公宗は後醍醐天皇暗殺の嫌疑で処刑された。暗殺計画の黒幕は後醍醐と対立する系...続きを読む統の光厳上皇と考えられる。公宗は泰家・時行と連携していた。 時行は信濃で挙兵し中先代の乱始まる。足利直義ら幕府側に勝利し、鎌倉に入った。直義は鎌倉幕府打倒に功績のある前征夷大将軍護良親王を殺害。これは時行と建武新政で冷遇されていた護良親王が結託し鎌倉幕府が再興されることを恐れた処置である。 尊氏が出陣し乱は鎮圧された。鎌倉選挙はわずか20日だった。時行方の主な大名は顔の皮を剥いで自害していた。それに紛れ時行は逃げ延びた。 中先代とは執権北条氏を先代、足利尊氏を当代とし、その間の代という意味である。時行は短期間鎌倉を占拠したに過ぎないが、正式な政権として人々から認識されていた。 尊氏は後醍醐から解任され、光厳上皇から院宣を賜り打倒後醍醐の大義名分を手に入れた。後醍醐を追い出し光厳の弟を光明天皇として践祚させた。 再度鎌倉で合戦が起きた。首謀者は大夫四郎とされ、これは泰家のことと考えられる。おそらくこの乱で死んだ。 時行は難聴の庇護を受け幕府と転戦したが最後は捕らえられ処刑された。25歳だった。 中先代の乱最大の意義は尊氏が後醍醐から離反するきっかけを作ったことである。 Posted by ブクログ 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 鈴木由美 教科書では、「北条の残党」と括られることで何となく覚えていた。 筆者は色んなことを調べ尽くされている。 あっーと言う間に、読み終えてしまいました。 Posted by ブクログ 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 鈴木由美 鎌倉幕府滅亡から2年後。日本史の教科書では一行で終わるような反乱。最後の執権北条高時の遺児時行の闘争。 建武の新政から後醍醐天皇と足利尊氏の争い。その最中に起こる中先代の乱。一行で知識として知っていたが、建武の新政に対する不満を受けてか実は大きな反乱。鎮圧のため東上した尊氏が後に幕府を開くきっかけ...続きを読むの一つともなっている。 乱の鎮定後も生き延びる時行。やがて南朝方に属し足利幕府に抵抗する。その20年の戦いにスポットをあてた本書は異例だろう。筆者の執念を強く感じる。 近年売れ行きの良い中公新書の日本史シリーズ。本書も他の著作に劣らず楽しめる一冊でした。 Posted by ブクログ 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 鈴木由美 愚論思いついた(´・ω・`) 鎌倉の地が主役で武士政権を作ったのでは? 鎌倉時代の終焉の図で、得宗家を含め北条氏と 言えば情けない姿しか思いつかない 中先代の乱、北条時行が起こした反乱など死に 体であった北条氏の最後っ屁ぐらいにしか思っ ていなかったが、鎌倉幕府滅亡後20年に渡り、 多くの北条側...続きを読むの反乱が続発している 時行の戦いがもたらしたのは、出来かけ建武の 後醍醐体制をくずし『足利一族政権』である 鎌倉を支配する事になった尊氏はその時すぐに 将軍家と周囲から称された(武家政権の長) それは北条氏(先代)の次に足利氏(当御代) 義詮が先例を模索するときに、頼朝の次に得宗 家を武家の吉例としている(北条高時へ贈位) 将軍の被官に過ぎない北条氏ではない 伊勢宗瑞の子孫も北条名乗りを地域支配に利用 したではないか 何より、中先代の乱以外にも20年に渡り、名の 無い北条氏達は復権のために争い続けている (巻末建武政権期の反乱の広範囲で多発に驚く) 鎌倉は、頼朝に武家の政権を取らせ、摂家・皇 族将軍を無視して、武士として政権中枢にいた 北条氏に武家の尊崇を集め、朝廷政権に傾きか けた所を尊氏を躍らせ、強力な支配体制をもた らした不可思議な土地である Posted by ブクログ 鈴木由美のレビューをもっと見る