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大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による新たな叢書、ついに刊行開始! 「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。
本書は、バタイユの思想を、一貫して「エコノミー」という観点から読解する。「エコノミー」とは、単に経済をさす概念ではない。人間は計算も見返りもなく贈与することができる。このような消尽も含めた人間の全体性の考察こそがバタイユのエコノミー論だった。人間の意識が極限に至ることで、生産から消費へ、有用性から栄光へ、〈俗なるもの〉から〈聖なるもの〉へと転倒が生じるという、バタイユ思想の根幹を明らかにする従来にない鮮烈な論考!
Posted by ブクログ 2023年04月25日
端的に言うと、聖と俗の二元論の浅はかさを撃ち、思索のうちに沈静するのでなく、この世の在り方、認識の仕方を根本的に超えていこうとするバタイユ論。
アイテムとしては、経済、死、戦争、エロティシズム、宗教を新たな文脈の元で捉え直している。
ハイデガー、サルトル、カイヨワ、レヴィナス、モース、レヴィ=ス...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月15日
バタイユによれば、内的体験とは通常、神秘体験と呼ばれているものであり、自己が脱自、法悦、瞑想的感情の状態へと至ることである。それはブランショの夜、レヴィナスのある、に重ね合わせた経験であり、そこでは主体は非知であり、対象としては、未知のものであるような、主体と対象の融合に到達する。
非知は、脱字を...続きを読む
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