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Posted by ブクログ
双子の姉弟が主人公の恋愛小説。
同じ人物が少しずつ変わりながら別々の時代・背景で愛し合う
オムニバス形式の作品です。
最初の現代の場面では「??」という感じだったのですが
二章目から一気にのめりこみました。
全体を通して“耽美さ”が強く打ち出されていてとても官能的。
甘ったるいのではなく耽美なのです。
登場人物だけでなく小道具も共通して使われていて、その使い方も巧みです。
読み終わったあと不思議な「ほわーっ」というため息が漏れます。
普通のラブストーリーとは何かが違う「ほわーっ」なのですが
うまく言葉にできませんゴメンナサイ。
著者自ら女性向けと言い切っている作品ですがどうなのでしょう。
男の人が読んだらつまらないのかなぁ。
Posted by ブクログ
あくまで推論だが、変奏曲は恋愛小説の文学史案内ではないか?
最初の桜の章では他の章にはない多くの謎から始まっているが、これは現在の恋愛に対する謎である。なぜ、今私はここにあるのか?という問いに対して求められるのは答えであり、答えはいつも過去にあるのだ。だから物語に他の物語が介入すると言う特殊な設定が組み立てられる。過去、つまりライラックの章は近代文学の成熟期である大正時代の特殊な恋愛から答えを導き出すストーリーが編み出される。そして、耽美的な美を備えた大正の物語は関東大震災という文学の転機点から第二次世界大戦という断絶を経て、悲劇的な物語へと一変する。柘榴の章は娼婦になった洋子の登場だが、ここで注目すべきは、洋子のある種分身であるたかしが死んでいるところから始まる。つまり一度男は死んでいるのだ。男の死は男の文学史の死の象徴だと言える。だからライラックの章の主人公であったたかしは男だけの語られる文学の象徴に成り得たのだ。そして、ラストの章は一気に2020年の物語になるが、ここに壮大なオチが誕生する。本文抜粋「会社があらかじめ仕組んだ単純なセリフと動作を稚拙に繰り返せるだけだ」←これってつまりラブプラスだ!
だから、これは未来の恋愛がラブプラス化せざるを得ないと言うことを予見したとんでもない小説だったのだ!という感想。
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小説・文芸
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