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それはわたしの人生に、ひさしぶりに点った、遠い目標だった。
壁も屋根も、街全体が真っ青でまるで夢の中に迷い込んでしまったような、モロッコのシャフシャウエン。二十七歳の岬はここに「自分を少し捨てに」やってきた。グラスにあふれんばかりの生のミントと熱くて甘い緑茶を注いだミントティーや、帽子のような鍋に入ったレモンとチキンのタジン。初めての景色と料理に出会った岬に、予想外の事態が起こり……。(「ジブラルタルで会えたら」)長年の介護が突然終わった佳奈は、アイスランドを訪れた。胸を突かれるように美しい氷河湖や、屋台で買って頬張る熱々の“全部のっけ”のホットドッグ。輝かしい未来なんて想像もできなかった佳奈だけれど、胸にある思いが湧きあがる……。(「オーロラが見られなくても」)
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Posted by ブクログ
姉が突然オーロラを見に行った。10年ぐらい前の話、私が知った時には、もう帰ってきていた。
姉の英語力がどの程度か知らないけれど、学生時代、私よりうんと頭は良かった。何より、オーロラを見たいと思いつき、その思いつきを実行に移せるぐらいには、姉にとって英語は越えられる壁だったのだろう。
羨ましいと思った。オーロラを見たいと思った姉に何があったのか、何かあったのか知らないけれど、姉にとって世界は私より狭いのだ。
あれから10年、何度も英語を始め、何度も止めてきた。諦めるハードルなどもうないに等しい。また、始めよう。なんなら来年、20年ぶりに飛行機に乗ってみることにした。国内だけど。
知らない場所で息が出来るようになりたい。
そんな本。
Posted by ブクログ
訳アリで海外に出かけた主人公達による旅紀行の短編集。それぞれの観光地はあまり馴染みのあるものではなく、それでいてきっと作者が取材に行ったのであろう、とてもリアルに描かれており、旅行気分に浸れる。更にご当地の食べ物がとても魅力的であり、この本で描かれている土地への旅行にいつか行きたいと思います。
どのエピソードも塞いでいた主人公が立ち直るきっかけを旅行で得ることになるが、1人で行く旅行は色々なものに気を取られることで一途な悩みが分散させるものかな、とも思う。気分を前向きにさせてくれるいい旅行が出来るよう、経験を積んで行きたいと感じる。
旅の小説を探して読みたくなった。
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小説・文芸
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