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「君の選択肢に『No』はない。『Si(はい)』でなければ『morte(死)』だ」――1996年末、元官僚の証券マン・古葉慶太は、顧客の大富豪・マッシモからある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、逆襲の機会とばかりに香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちと、計画を狙う米露英中、各国情報機関だった――。裏切るか、見破るか。策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける!
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Posted by ブクログ
まるでVIVANT!?策略謀略疾走感。裏切りと伏線が張り巡らされた香港で、各国を出し抜き「情報」を奪取できるのか?
主人公は組織的な裏金作りの責任をとらされ退職した元官僚。証券会社で真っ当に働いていたが、イタリア人富裕層に"嵌められ"、計画にのることに。
香港で出会い、チームとなり、裏切られ、怪我をし走り信頼する。最後は誰が「情報」を手にするのか、目が離せない。
元官僚が活躍する過去と正体不明な女性が香港にむかう現在が交互に描かれます。こうした構成は今誰が何知ってるんだっけ?となりがちですが、これは描き方の順序がうまい!全く混乱なく読めます。
決してそんなことはないにも関わらず、自分が主人公だったらどう判断するか、当てはめてそれをまた裏切る展開にわくわくが止まりません。
なんで主人公はここまで謀ができるのか、と若干出来すぎ感があるのは否めませんが、ストーリーが抜群に面白いため、スカッとしたい方にぜひ読んでいただきたいです。
Posted by ブクログ
1997年、中国返還直前の香港を舞台に、元官僚の古葉慶太が国家機密を巡る争奪戦へ巻き込まれていく物語です。
政治家のスケープゴートにされ、人生から転げ落ちた主人公が、同じように世の中からはみ出した仲間たちと国家機密を巡る争奪戦に挑んでいきます。
何より良かったのは、誰一人として完璧な英雄ではないところでした。
それぞれに失敗や後悔を抱え、それでも「このままでは終われない」ともう一度立ち上がる姿には、年齢を重ねた今だからこそ感じる格好良さがありました。
誰を信じていいのか分からない展開も面白く、裏切りや駆け引きが続く後半はページをめくる手が止まりませんでした。
一方で、登場人物や組織が多く、途中で関係を整理しながら読む必要があり、アクションが少し派手すぎると感じる場面もありましたが、それでも、負けた人間はそこで終わりではなく、負けたからこそ持てる意地や強さもあるのだと感じました。
読み終えた後、「アンダードッグス」というタイトルが妙に心に残る一冊でした。
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