桜井啓子の作品一覧
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ユーザーレビュー
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桜井啓子
1959年東京生まれ。1991年上智大学外国語学研究科国際関係論専攻博士課程修了。博士(国際関係論)。現在、早稲田大学国際学術院教授。専門は比較社会学、地域研究(イラン)
イスラーム世界への憧れは、高校世界史の資料集に載っていたモスクの美しさに惹 かれて以来。大学では史学を専攻
...続きを読むし、イランがご専門の先生のゼミに入りました。さ らに夏休みにトルコを旅行して、イスラーム文化を肌で体験したことで、ますます虜 に。とうとう在学中一年間休学し、モロッコ、シリア、レバノン、ヨルダン、トル コ、エジプトなど地中海から中東を放浪する学生バックパッカーになりました。就職 先も自然とその流れで、イスラーム圏の航空会社です。
また、ドバイは、観光都市ということもあり、とても自由で、 日本とそれほど変わらないように見えます。しかし、入社すぐの 研修で紹介された事例がショッキングでした。それは、未婚女性 がこっそり薬物の入った飲み物を飲まされ、眠くなったところで レイプされたという事例です。日本で同じようなことが起きた場 合、当然その女性は被害者なのですが、ドバイでは、その女性 は、薬物摂取と未婚であるにもかかわらず男性と関係をもったと いう二重の罪に問われることになるのです。
イスラーム圏でも結構、現地製造のお酒があります。トルコや レバノンのラク、ラキとかアラクは、水割りにすると白く濁るア ルコール度の高いお酒です。ビールでは、エジプトのステラビー ル、インドネシアのビンタンビールがあります。モロッコはメク ネス産のワインが有名です。これらは地元のムスリムも購入でき ます。
同じイスラームの国でも、エジプトにはみなさんご存じのベリーダンスがありま す。女性は基本的に肌をあらわにしない文化がある国ですが、登録しているベリーダ ンサーには、ある程度の露出が認められています。ただし、あまり露出が激しいと網 の日のような服を着せられるなど、いろいろな制限はあるそうです。しかし、結婚式 などではベリーダンスは花ですね。そういうところは国によってすごく違います。
浪花節が通じるというか、義理人情に厚いのもイラン人の特徴です。イラン人は家 族をとても大事にしますが、人間的な温かさや包容力があると感じました。子どもを とてもかわいがるので、子育てのしやすい環境だと思ったこともあります。核問題な どのイメージが先行して「怖い国」と思われがちなイランですが、イラン人はとても 魅力的です。
初来日の場合は、東京、名古屋、大阪、京都、それに余裕があれば、名古屋から岐 阜や長野といった観光コースが一般的ですが、二度日以降ですと、北海道が人気で す。特に喜ばれるのは、桜、富士山、そして雪。雪を見たことのない人がほとんどで すから、ふわふわの雪に触りたい、雪の上に寝転んでみたいといった夢を持っていま す。観光以外では、道にごみが落ちていない、接客が丁寧、電車や地下鉄が定刻通り に来る、その他、随所で体験する日本のテクノロジーなどが、高く評価されます。
Posted by ブクログ
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コンパクトにまとまっていて、イスラムをとりあえず知りたいという人にとっては大変いい本なのではないだろうか
Posted by ブクログ
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[他者としての参画]北アフリカから東南アジアまで広がるイスラーム圏で仕事をしている/してきた方々の生の声を収録した作品。人口及び経済規模が次第に大きくなると予想されるこの地域に、非ムスリムの日本人として暮らすということがどういったことなのかがぼんやりと浮かび上がってくる一冊です。編者は、著名な中東の
...続きを読む地域研究者である桜井啓子。
イスラームを共有しながらも、同時に国や言語、そして民族などを理由として、イスラーム圏において明確に差異が存在することを認識できるかと。それにしても、断食月の「ラマダーン」と、文脈によって意味が異なってくる「イン・シャー・アッラー」という言葉に関する言及が多いのを見るにつけ、この2点はよほど日本人に強い印象を残すものなのだなと感じました。
正直なところ「こんな素晴らしいことがありました」という声よりも、「大変」「苦労した」という声が多いため、これを読んで「イスラーム圏で働きたい!!」となるかは不明ですが、「イスラーム圏で働くことになった」という方にはとりあえずオススメです。さくっと読める一冊でもあるため、編者がまえがきで記すとおり、中東行きの飛行機で読むにはピッタリかと。
〜思うように事が運ばないことは多々ありますが、アラブで働くうえで絶対に心得ておかなければならないのが、「あせらず、あきらめず、あてにせず」です。〜
わかるわかる☆5つ
Posted by ブクログ
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厳しい戒律というイメージのイスラームの世界は、中東などの厳しい環境とも相まって、滞在したり住んだりするだけでも異空間のような感じがある。そのような環境でビジネスをするというのはどういうことか。そんな疑問に平易な言葉で答えてくれる日本人。その多くはビジネスマンで、修羅場も経験しているであろうが、現地の
...続きを読む習慣や習俗を尊重し、粘り強く現地でビジネスを根付かせていることが分かる。同じイスラームといっても、共通する部分も多いが、民族性や地域性でそれぞれに異なる部分もあり、それぞれの任地で得た貴重な体験が詰まっている。
Posted by ブクログ
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イスラーム圏で働いたことのある人たちの感想集。
これから赴任する人には良いかもしれない。
インシャラー。
Posted by ブクログ
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