シーア派 台頭するイスラーム少数派

シーア派 台頭するイスラーム少数派

858円 (税込)

4pt

イスラーム教の二大宗派の一つだが、信者は全体の一割に過ぎないシーア派。しかし、イラン、イラク、レバノンなどでは多数を占め、挑発的な指導層や武装組織が力を誇示し、テロリズムの温床とさえ見られている。政教一致や民兵勢力といった特異な面が注目されるが、その実態とはいかなるものなのか。彼らの起源から、多数派のスンナ派と異なり、政治志向の強い宗教指導者が君臨するシステムを解明し、その実像を伝える。

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シーア派 台頭するイスラーム少数派 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年05月11日

    シーア派の起こりを丁寧に説明しつつ、
    その後各地に分散してゆくシーア派の
    それぞれの境遇と歴史的ふるまいを説明するもの。
    こうした本はなれない専門用語が多く戸惑うことが多いが、
    丁寧に注釈が入っており置いてきぼりになることは無く好感が持てる。

    シーア派は相対的に見れば少数派であることに違いは無いが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月18日

    ★少数派を軸にイラン・イラクを解剖★イスラム主流派のスンニ派に対し、シーア派は少数派の代表として知られる。イスラム諸国でシーア派が大勢を占める主な国はイランとイラク。アラブでもなく(ペルシャ)、カリスマ宗教指導者がそのまま政治も支配する独自の形態を遂げた(かつ限界も生み出した)イランと、シーア派が多...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    イランの核問題やイラク情勢の悪化でしばしば耳にするイスラムの宗派「シーア派」について、その成り立ちから、「スンニ派」となんで仲が悪いのかといったあたりから現代の情勢をまとめた本。大学の講義で使われるような「教科書的」なまとめ方でちょっと退屈ではあるものの、中東情勢のお勉強するにはぴったり。あとがきに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    イスラム教に関しては少し本を読んだこともあるが、やはりこれだけ長い歴史を持った宗教なので今までにいろいろあったようだ。名前がなじみの薄いものなので分かりにくいことも多かったが色々と参考にできる。辞書形式の索引も使いやすく良いアイデアだと思う。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

     シーア派を扱った概説書だが、後半よりイラン革命とシーア派ネットワークの関係性、革命の波及的効果、イランとシーア派の関係変化などの分析に重点が置かれる。非常におもしろかった。特におもしろかったのは以下の点。

     1)実はシーア派は後継者を巡りスンナ派から分派したが、血統に拘っていたのはシーア派だった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月11日

     中東、特にイランへの興味が止まらない。
     後半部分、近現代のイランにおける宗教観について書かれた章を中心に読んだ。特に興味深かったのが、2003年にイラン在住の若者(15-29歳)に対し行われた意識調査の結果。それによると、彼らが金曜礼拝に行くことは滅多になく、それどころか死者の追悼行事以外でモス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月14日

    イスラム世界で少数派シーア派についての概説書。
    シーア派の基礎知識をまず提供。
    1) シーア派はムハンマドの従兄弟のアリーの子孫しか指導者(イマーム)として認めない。
    2) 12代目のイマーム(868年生まれ)11代目のイマームの葬儀に現れて以来姿を消し、お隠れになっている。
    3) 3代目イマームの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月25日

    時系列でシーア派の歴史が概括されている。視点はイラン/イラクのシーア派中心地にほぼ絞られている。植民地時代や冷戦期など、欧米諸国の影響とのかかわりについてはほとんど触れられていない。
    紙幅の関係上駆け足になるのは仕方がないが、第1章「シーア派成立の歴史」は、名前の羅列と王朝の変遷を追うばかりで、読み...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月06日

    [ 内容 ]
    イスラーム教の二大宗派の一つだが、信者は全体の一割に過ぎないシーア派。
    しかし、イラン、イラク、レバノンなどでは多数を占め、挑発的な指導層や武装組織が力を誇示し、テロリズムの温床とさえ見られている。
    政教一致や民兵勢力といった特異な面が注目されるが、その実態とはいかなるものなのか。
    ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年01月30日

    【180冊目】シーア派研究の入門書。記述は2006年で止まっているので、アフマドメジャニ大統領の登場や、核合意、シリア・イラクにおけるISISの台頭とそれへのイランによる対処については書かれていない。また、長引く内戦とそれへの台頭、ロシアへの接近等によって国際社会からの注目を浴びることになったシリア...続きを読む

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