鈴木宏子の作品一覧
「鈴木宏子」の「王朝和歌の想像力 古今集と源氏物語」「「古今和歌集」の創造力」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「鈴木宏子」の「王朝和歌の想像力 古今集と源氏物語」「「古今和歌集」の創造力」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
全く興味を持って来なかった領域の読書ですが、作者の語り口に魅了され一日で読み終わりました。「やまと歌は、人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける」という紀貫之の言葉から「こころ」「ことば」を組み合わせて「型」つくっていく、その「型」が日本人のメンタリティを生み出していく。国文学という地道な研究だけど、実はとってもディープな論を展開しているのではないか?と感じました。AIが急速に進展する今、「こころ」があるから「かたち」があるのではなく、「かたち」があるから「こころ」が育まれる、ってことと受け取りました。とにかく、作者の論理性に関心しました。
Posted by ブクログ
一度に全ては理解できないような高度な深い内容。
何度も再読しながら、古今集の奥深さを理解していきたい、そんな作品。
古今集は現代人の私たちにとっても、創造性に満ちた興味深いもの、と著者は言う。決して古くさくない、と。
現代日本人の季節感や人生観のベースとなっているだろう、古今集。この本と巡り合ったことをきっかけにして、古今集そのものを読んでみたい。
古今集成立について、紀貫之のはたした役割が決定的である。彼は、和歌の収集、取捨選択、分類、配列。作業を通して、和歌とは何かを分析。並行して自作歌を据えている。
古今集の歌には〈型〉が存在する。自然を把握する〈型〉が人の心にかたちを与える、そ