作品一覧

  • イプセン 人形の家
    4.0
    1巻715円 (税込)
    「あたしは、何よりもまず人間よ」ノーラは夫にそう言いおいて家を出る。ノルウェーの戯曲家イプセン(1828-1906)は、この愛と結婚についての物語のなかで、自分自身が何者なのかをまず確かめるのが人間の務めではないか、と問いかける。清新な台詞と緻密な舞台構成がノルウェー語原典からの新訳でいきいきと再現される。

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ユーザーレビュー

  • イプセン 人形の家

    Posted by ブクログ

    中学生くらいの時に読んだ記憶があるもののあまり記憶になく再読。あの時代にこの作品が評価されたということに、少し驚く。そして今でもこれは考えさせられる。まだ、ちゃんと消化できていない。イプセン、恐ろしや。

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    2025年11月30日
  • イプセン 人形の家

    Posted by ブクログ

    子供と家を捨てて、自分を獲得するために動いたノーラは正しいのか?どちらとも言えない…。
    最初、二人の会話の仲睦まじさから良好な関係にある夫婦だと思っていた。そう思わせておいて、あのような形で問題を投げかけてくることがうまいなと思った。

    愛していることは確かなのに、潜在的に彼女を自分より下位である、守ってあげる存在だとしていたことが露呈したのが悲しい。

    親子ならまだしも、夫婦間での力関係は今でも全然あることだと思うし、多分無意識に、そっちの方が円滑だからとか思って、悪く言えば隷属している部分もあるのかなと思ったり…。
    上手くまとまらないけど、現代の夫婦観に思いを巡らせてしまう、良い刺激を受け

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    2022年09月26日
  • イプセン 人形の家

    Posted by ブクログ

    出版時にこのような男女の関係を本として記すことが出来るその心に畏敬の念を持たせていただきたい。

    戯曲を本としたものは初めて読んだので、会話を読み進めていくのが面白かった。

    世間知らずということをしっかり認識し、責任をもつ主人公の姿には見習いたいと感じた。

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    2021年10月21日
  • イプセン 人形の家

    Posted by ブクログ

    まってこれってこんな面白い話だったの!?
    大学生のときに読んだきり、
    そして一応役者なので、エチュード的に一部はやったことがあるけど…
    全然わかってなかった!!
    やはり本ていうのは、読むときの年齢によって全然見え方が違うものですね。
    仕事のために読んだけど、いま読んでよかった。
    ノーラが馬鹿すぎて最初「イーッ!」てなったけど、
    最後に「そういうことか…」と納得。
    でも、自分の人格形成における失敗(?)の責任を夫や親に押し付けるのは趣味じゃないです。
    しかし!それを最後に自分の正しいと思うように行動するノーラには快哉を叫ぶぞ!
    後世に書かれたものだけど、森本薫の女の一生「誰が選んでくれたのでもな

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    2020年01月11日
  • イプセン 人形の家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    >遅くまでペンを執ったわ。本当に、何度もふらふらになったわ。それでも、そうやって働いて、お金を儲けるのは、とても面白かったわ。まるで男になったような気がしたの

    >法律は決して動機を問いません。
    >じゃ、それは、とても悪い法律よ。
    >いいえ、そんなことありっこないわ! だって、愛情からしたんですもの。

    >しかし、お前が、自分独りで何の処理もできないからって、おれの愛が薄らぐと思らかね? いや、いや、ーーおれに寄っかかってればいいんだ、ーー助言もしてやる、指導もしてやる。そういう女の無力さは、二倍も魅力的なんだ。そのお前がわからなければ、おれは男といえやしないさ。
    おれが大きい翼をひろげて、お

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    2019年07月24日

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