作品一覧

  • シュタイナー入門
    4.0
    「シュタイナー教育」や「人智学」で広くその名が知られるルドルフ・シュタイナー。だが、アカデミズムからは「胡散臭いオカルト」の烙印を押され、一方の受容する側にも、その思想への盲目的な追従、偶像化が見られる。本書は、彼が立脚した第一次大戦下ドイツの時代状況やドイツ精神史における思想系譜、歴史経維に広範な省察を加え、その生を内側から活写することで、「みずから考え、みずから生きること」への意志を貫いた「理念の闘士」の思想的核心を浮き彫りにする。
  • 赤い呪縛
    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    フリーの校正者として働く秋川美苗は、パーティーで出会った大学准教授の葉山郁夫に急速に惹かれていく。結婚を前提に交際をはじめた美苗だったが、ある晩、葉山が寝言で「マリ」とつぶやくのを聞いてしまう。マリは彼が以前付き合っていた女性で、髪を赤く染めた彼女の“呪縛”から逃れられないという。さらに問い詰めると、葉山は自分がマリを誤って殺してしまったかもしれないと告白した。それを聞いた美苗は、思いも寄らない行動に出る……。
  • 先導者
    3.5
    1巻616円 (税込)
    15歳のとき、ある組織から「先導者」として認定された“わたし”。死者に寄り添い、来世でも恵まれた人間として転生できるように導く役割を託されていた。突然の命令に戸惑いながらも、寡黙な世話役、曾祢の献身に支えられ、“わたし”は過酷な訓練を積んでいく。そしてついに最初の任務を果たすときが来たが……。葛藤しながら生きるひとりの少女の自我の芽生えを、繊細かつ鮮烈に描いた、第19回日本ホラー小説大賞大賞受賞作!
  • ターミナル・デイ
    -
    1巻1,650円 (税込)
    厳格な階層社会が敷かれた近未来日本。エリート高校に通う天木京は、クラスメートの父親が国に裁かれたことをきっかけに、闇に葬られた12年前の事件の謎を知ることに。気鋭の新人が放つ、衝撃のSFサスペンス!

ユーザーレビュー

  • シュタイナー入門

    Posted by ブクログ

    極一般的な日本人がシュタイナーに触れる時、まず当時のヨーロッパ情勢やキリスト教観念、さらに日本人の宗教観念を学ぶところから始めなければならない。シュタイナーの著書を読む前のワンクッションに

    0
    2011年04月14日
  • 先導者

    Posted by ブクログ

    ホラー大賞受賞作ってことで。暑苦しい季節になってきたってのもあるし。死後の水先案内人という、既視感たっぷりのテーマではあるけど、設定が破綻していなくて、安心して読み進められる。

    0
    2020年07月08日
  • 赤い呪縛

    Posted by ブクログ

    校正の仕事をしている秋川美苗.大学教員の葉山郁夫を紹介され気持ちがときめく.食事を重ねるうちに恋が芽生え,将来を話し合う仲になる.郁夫の寝言で西岡麻里の存在が明らかになり,郁夫のやったことを洗い出すが,崖から突き落としたことを突き止めた.証拠を隠滅するために現場に行くが,今度は美苗が同じ目に合い,郁夫は失踪する.麻里の消息を尋ねる中で同居していた宮下昌代に出会い,麻里の状況を把握する.郁夫がトロントでプレゼンをすることがわかり,資料の中に衝撃的な絵を潜り込まで,郁夫のプレゼンを台無しにすることで復讐を成し遂げる.脇役として義妹の絵津子の存在が良い.

    0
    2016年01月14日
  • シュタイナー入門

    Posted by ブクログ

    シュタイナーの生きた時代背景を丁寧に説明してあり、いきなりシュタイナーを読むと誤解したり混乱したりするのを回避させてくれるであろう入門書。
    わかりやすく、いわゆる「シュタイナーかぶれ」にならないような解説をしてあります。

    読んで思ったのは、日本人には元々の意味での「オカルト」を受け入れている精神的土壌があったはずで、そういう世界をわかろうとしている人や自然に神様や精霊のことを考えられる人なら、「かぶれ」はしないだろうに、ということ。
    キリスト教の神話の脆弱さみたいなものも感じた。

    0
    2009年12月25日
  • シュタイナー入門

    Posted by ブクログ

    西平さんのシュタイナー入門もよいですが、こちらも素敵です☆シュタイナー思想をコンパクトに。オカルトチックな思想ではあるけど…結構ワクワクするんですよ☆

    0
    2009年10月04日

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