作品一覧 2014/02/19更新 決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く! 試し読み フォロー 日本経済を壊す 会計の呪縛 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 大畑伊知郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 日本経済を壊す 会計の呪縛 大畑伊知郎 本の帯では関連ありそうに書かれているが、アベノミクスとはあまり関係ないです。 減損会計、税効果会計というキーワードが分かりやすく解説されています。 最近の決算ではこのキーワードがよく出てくるので、知らない人は読んでおいた方が良いでしょう。特に自社が赤字になっている方。 Posted by ブクログ 決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く! 大畑伊知郎 良かった点 会社規模・パーセンテージ・変動具合で考えるという視点は なるほどな~と思った。しかし0.4%の数値が0.6%になっても誤差の範囲なのか異常事態なのか全然分かってないのでそこをもっと突っ込んでくれたら親切かと。そこまでできるのはプロだけ?? 総評 タイトル通り「やばい会社」を避けられるよ...続きを読むう、決算書が読めるようになりたいな~と思って読んでみた本。 5期分通してみることの重要性には唸るんだけど、有償の企業分析ツールを使うか、企業IRを出力して自分でエクセルに直すかしないと一覧が見にくいなぁと。 やっぱお金を稼ぎたいのなら努力しないとダメなんだなと思った。ていうかこの通りやって行ったら何か大抵の会社にケチがつくんじゃ??と思わせる。良い株は既に高値だし。お宝探しは大変だ! Posted by ブクログ 決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く! 大畑伊知郎 参考になった点は 収益性、効率性だけを比べても企業の良し悪しは分からない。その業界で、次の成長に向けて多額の資金が必要なのであれば、売上や利益の絶対額の大小も重要になる。 ということ。 企業間の比較では、マクドナルドとモスの分析が興味深かった。モスの有価証券報告書に目を通したい。 Posted by ブクログ 日本経済を壊す 会計の呪縛 大畑伊知郎 インフレが進むと日本経済がダメになるとか、デフレのままでは日本に未来がないとか、多くの本で述べられています。現在の日本経済の状況の原因を多くの方が分析していますが、この本の著者の大畑氏は、それを、日本の会計基準が会社を苦しめているからと断じています。 国の盛衰は究極的には「税をどのように徴収するか...続きを読むだ」とある本に書かれていたのが印象に残っていますが、法人税を決めることになる会計基準も、我が国に大きな影響を与えていると思います。 20世紀の最後の10年と、21世紀になっていままで会社勤務をしていますが、世紀をまたぐ頃から会社のあり方が少しずつ変わってきたような気がします。日本経済の現状を「会計基準」という切り口から解説してくれたこの本には、気になるポイントが多くあったと思います。 以下は気になったポイントです。 ・我が国の企業経営のあり方が大きく変化したこと、これがデフレ不況の根本原因である、その変化をもたらしたのが企業の会計処理を定めるルール=会計基準である(p8) ・新しい会計基準は、理論を基礎として意図的に作られたもの、会計基準の性質が、慣行から理論へ移行したのが、企業経営への影響を大きくした原因にある(p20) ・我が国の企業の資金調達は、長年、銀行融資に依存していたので、銀行との関係強化が重要で、さらに取引先企業との関係においても安定的な取引を続けるために、株式持ち合いが有効であった(p43) ・持ち合い株式の時価評価による含み損益は、会社の自己資本に直接反映する仕組みになっている(p44) ・時価会計導入前の1998.3には銀行の株式保有比率は14.8%であったが、2011.3には4.1%へ低下、外国人投資家の比率は、13.4→26.7%(p48) ・法人税法上と会計上の利益がなぜ異なるかは、法人税法と会計では、収益や費用を計上するタイミングに違いがある(p52) ・固定資産の帳簿価額を切り下げること(減損会計)がなぜ経費削減になるかというと、それにより固定資産から発生する減価償却費を減らすことができるから(p63、66) ・減損会計は、アメリカでは経営者による損失計上を抑制する方向で働いたが、日本では逆に、損失計上を促進する方向に働いた、アメリカの経営者はリストラを前任経営者のせいに、日本では会計基準のせいにすることができたのは事実(p67、71) ・日本航空では、官僚は天下りポストを、政治家は利権を、社員は手厚い給与と年金を、そして銀行は儲かる取引をもとめて同社に群がった(p90) ・ソニーの当期純損益は 2600億円の赤字だが、税効果会計と減損会計の影響を除くと、1120億円の黒字となる(p109) ・税効果会計は、会計上の税金費用を期間配分する手続きであり、税効果会計を適用しても支払う法人税額には何の影響もない、税効果会計の適用によって追加の損失が計上されても実際にその損失分のお金が会社から出ていくことは無い(p110) ・赤字になりにくい体質にするには、固定費を削減することがポイントとなる(p116) ・不況の原因は、会計ビックバンと契機として、我が国の大企業の経営が、株主利益重視の経営へと変化し、人件費を削減したことにある(p134) ・経営者が使うべき管理ツールである管理会計を、株主にも開放してしまったのが、減損会計である(p144) 2013年9月16日作成 Posted by ブクログ 日本経済を壊す 会計の呪縛 大畑伊知郎 決算書の中に、「事業者の見積もり」に委ねられている項目が増えてしまっている、というのは共感するところ。過去の実績は誰でも異論はないが、見積もりについては恣意的要素を除くことは難しい。 その意味で、とても管理会計的な決算に今はなっている、とも言える。 著者は合わせて「どうすればよいのか」という改善案...続きを読むを提示してもいる。 ただ、会計基準を見直す、というのは国レベルでの議論になるので、ここで一専門家が提唱したことがどれだけ現実味があるのか、ちょっと疑問に残る。 Posted by ブクログ 大畑伊知郎のレビューをもっと見る