ツルゲーネフの作品一覧

「ツルゲーネフ」の「はつ恋」「改訳 父と子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • はつ恋
    -
    1巻110円 (税込)
    隣に越してきた美しい年上の公爵令嬢ジナイーダは奔放な性格の娘で、取り巻きの男連中を手玉にとっていた。初めての恋の感動ととろけるような悦びに日増しに夢中になっていくウラジミール。しかし彼女は誰に恋をしているのか、やがて知った真相に驚愕する。ジナイーダの恋する相手はウラジミールの父親だった。16歳の頃のウラジミールの回想録。ツルゲーネフ自身の体験をもとにした半自伝的小説。
  • 父と子
    4.1
    1巻693円 (税込)
    農奴解放前後の、古い貴族的文化と新しい民主的文化の思想的相剋を描き、そこに新時代への曙光を見いださんとしたロシア文学の古典。著者は、若き主人公バザーロフに“ニヒリスト”なる新語を与えて嵐のような反響をまきおこしたが、いっさいの古い道徳、宗教を否定し、破壊を建設の第一歩とするこのバザーロフの中に、当時の急進的インテリゲンチャの姿が芸術的に定着されている。
  • 片恋・ファウスト
    -
    1巻330円 (税込)
    純真で、火のような熱情と、男を凌ぐ激しい気性をもちながら、妾腹の子という意識ゆえに歪んだ道をたどらねばならなかった女アーシャの生涯を、陰影ある精緻な筆で描いた『片恋』。完備した形式と安定した人生観照の目で、激しい愛欲とすぐれた知性との矛盾相剋に傷つきたおれたヴェーラの悲劇を追求した『ファウスト』。いずれもツルゲーネフの中期の円熟を示す佳作中篇である。
  • 改訳 父と子
    値引きあり
    -
    1巻446円 (税込)
    1840年代の無用人は70年代のニヒリストに脱皮した。伝統を否定し進歩も否定し、あらゆる権威を徹底的に否定し去るバザーロフは死に臨み神をも否定する。新旧両陣営の騒然たる非難の嵐の中からゆらめき出たロシア・インテリゲンチャの巨大な映像は、歴史の遠心力を排して、新しい典型に化した。
  • はつ恋
    4.0
    1巻418円 (税込)
    16歳のヴラジーミルは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての恋に気も狂わんばかりの日々を迎えるが、ある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃する……。青春の途上で遭遇した少年の不思議な“はつ恋”のいきさつは、作者自身の一生を支配した血統上の呪いに裏づけられて、無気味な美しさを奏でている。恋愛小説の古典に数えられる珠玉の名作。

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  • 初恋
    -
    1巻550円 (税込)
    ツルゲーネフの最大傑作の一つとして名高い『初恋』。異性へのあこがれに目ざめてゆく少年のナイーヴな心。その心の展開が完璧なまでに美しく、リアルに描かれている。ツルゲーネフの天分が遺憾なく発揮された珠玉の自伝小説を佐々木彰氏の名訳で。

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  • 父と子
    -
    1巻770円 (税込)
    すべての価値を徹底的に否定する「ニヒリスト」バザーロフの言動を通して、新旧世代の対立と相克、根底からゆれ動きつつある当時のロシア社会を鮮やかに描ききったツルゲーネフの代表作。アルカージイとの友情、二人のそれぞれの恋、家族のきづなと愛情もこまやかに描かれた青春小説でもある。

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  • 猟人日記(上)
    -
    1~2巻770円 (税込)
    狩猟家(猟人)の日記というスタイルを借りて、ロシアの美しい自然と、その中に営まれる人びとの苦衷にみちたさまざまな生活を、25編の物語としてリリシズム豊かに描いたツルゲーネフのデビュー作であり、生涯の代表作。

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ユーザーレビュー

  • はつ恋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    青年が年上女性に恋する話。ツンデレな女王様って感じだった。多くの男子を侍らせてたけど、恋した相手は既婚者っていう思ったより泥沼な話だった。でも文章が綺麗なおかげですらすら読めた。
    父親が鞭でその子を打って、主人公の元に鞭を無くして帰ってきた時に、鞭を「捨てた」っていうのは、なんか、深い…!!と思った。

    ー良いと思った部分ー
    いったい何をあてにしていたのだろう?みすみす自分の前途を台なしにするのが、どうして怖ろしくなかったのだろう?そうだ、とわたしは思った、ーこれが恋なのだ、これが情熱というものなのだ、これが身も心も捧げ尽すということなのだ。.....そこでふと思い出されたのは、いつかルーシン

    0
    2025年05月07日
  • 父と子

    Posted by ブクログ

    ツルネーゲフの初恋からこちらを手に取りました。


    貴族的な時代は終わったのか?父と子とその友人達の議論も興味深い。
    心の内をこうも表現する事ができるなんて!
    と感心しながらページめくってます。

    緩急もある構成で読みやすいのでオススメです。

    恋に落ちてもそれを許容しないブレーキを数行で表してて面白い。

    読みやすいのでロシア文学初挑戦ならこの作品いいと思う。

    0
    2025年03月22日
  • はつ恋

    Posted by ブクログ

    この小説はツルゲーネフの実際の体験をもとにして書かれています。自分が恋した女性が実は父の愛人だったという、もし実際にそういう場面に直面したらかなりショックを受けそうな内容です。 物語としても非常に面白い『初恋』ですが、ツルゲーネフの恋愛観を知る上でも非常に興味深い作品となっています。 分量も文庫で100ページ少々と気軽に読めるものとなっています。 ツルゲーネフの代表作『初恋』、とてもおすすめな作品です。

    0
    2024年08月15日
  • はつ恋

    Posted by ブクログ

    歳上の女性に恋をして翻弄される男の子〜ロシアバージョン

    自分の恋心、嫉妬心に振り回されているあたりは単純だったけれど、彼女の恋心に気づき、その変化に気づき、ライバルたちの立場が微妙に変わってきて、とうとうその相手を知り、そして、それ以降がとても魅力的で、名作として読み継がれる意味を知る。

    もっと若い時に読んでいたらきっと違う部分に惹かれていたかもしれないけれど、今だからこそ、この最終二章に釘付けになる。

    0
    2024年02月12日
  • はつ恋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終始不穏な雰囲気でそれがすごく刺激的で読む手が止まらなかったです。
    読んでいる最中に、主人公の父親に対する宗教的な尊敬が、主人公の純粋さを表していると思いました。また、若さゆえの身内を疑わない姿勢もよかったです。
    ジナイーダは、周りから好意を寄せられているにも関わらず、既婚者である主人公の父親と関係を持ち続けているのも、若さゆえの自己犠牲の表れ、それすらも楽しんでいると感じました。
    ジナイーダと関係を持つ男性が存在している手がかりが色んなところに散りばめられており、先の展開を想像しながら読むのが楽しかったです。中盤、父親の死んだ年齢だったり、愛する人にすでに恋人がいた時は相手を殺す、みたいな会

    0
    2023年11月25日

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