つみたてNISAはもちろんのこと、投資信託について理解できる良書である。
投資信託は、長期に、積立で、分散投資することで、負けにくい投資となる。
特に、定期積立(時間分散)することで、株価が高いときは少ない口数で、株価が低いときはたくさんの口数を買うことになり、その結果平均購入価格が下がる分利益
...続きを読むが出やすくなる。いわゆるドルコスト平均法を実際の株価変動を例にわかりやすく説明している。
また、先進国株(50%)、新興国株(30%)、日本株(20%)と地域分散することも株価変動に強くなる。
そもそも投資信託そのものが様々な業態の会社への分散投資であるので、それに加えて時間分散、地域分散することで磐石な投資となる。
ちなみに、20年以上の投資の場合は、ポートフォリオに債券を加える必要はないとのこと。10年以下の場合は組み込みを検討する。
SBI証券や楽天証券を例としてポートフォリオ例も書かれているので、特に投資初心者は参考になると思う。
最後に、一般NISA、つみたてNISA、iDeCoの比較も行なっている。
【抜粋】
運用会社は投信メーカーで、証券会社や銀行は販売窓口である。
銀行や証券会社の投信販売ビジネスは、販売手数料が高い投信を次々に進めて売買を繰り返させて、手っ取り早く稼ぐ方法として蔓延してしまった。