作品一覧 2019/12/19更新 アルツハイマー病が劇的に改善した! 米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能 試し読み フォロー 1分間サイエンス 手軽に学べる科学の重要テーマ200 試し読み フォロー 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史 試し読み フォロー ダ・ヴィンチの右脳と左脳を科学する 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 日向やよいの作品をすべて見る
ユーザーレビュー アルツハイマー病が劇的に改善した! 米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能 メアリー・T・ニューポート / 日向やよい / 白澤卓二 著者はアメリカの小児科の先生です。約10年前50代でアルツハイマー病(AD)を発症したご主人の経過と試みた食事療法の効果を示しています。 中核症状に対する効果としては、MMSEが12/30点から2ヶ月後に20点まで改善したと書かれています。誤差はありうるが8点すべてが誤差とは言い切れないと思いま...続きを読むす。 著者は点数化できない精神症状の改善を指摘しています。混乱がなくなり、問題行動がなくなり、何よりユーモアを含めた個性が戻ってきたことを強調しています。これはMMSEの点数が上がるよりもうれしい変化ではないでしょうか。 2008年にこのレポートを発表してから実際に試してみた人たちからの報告も示されています。そこにはADのみならず、前頭側頭型認知症やパーキンソン病、脳血管性認知症、ハンチントン病、家族制筋萎縮性側索硬化症、けいれん発作、緑内障?に対してこの食事療法を試み改善したと家族が感じている報告が示されています。最後には犬(ウェルシュテリア)の認知症まで。もちろん全く効かなかったという報告もあり、著者もそれは否定していません。 ここに示されている食事療法は脳にエネルギーを補給するために、ココナツオイルやMCTオイルを毎日摂取するものです。デメリットとしては下痢することがあるので少量から少しずつ増やすように勧められています。まるで何かの薬のようです。 個人的には試してみる価値は十分にあると思います。インスリンの効きが悪くなりブドウ糖の利用障害が起こっているという理屈も十分に理解できます。 この本には多くはないですがココナツオイルを用いたレシピも載っています。300ページ弱、1400円です。この本はおそらく認知症介護者の方であれば一気に読み終えてしまうのではないかと思います。 個人的に一番印象に残っているのは、本の初めの方で紹介されている詩です。ロイス・ウォルシュの「わたしの祈り」と「アルツハイマー病」という詩が紹介されています。ざっと調べてみましたが。この方の詩は日本では紹介されていないのでしょうか。是非他の詩も読んでみたいと思いました。 Posted by ブクログ 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史 デイヴィッド・ライク / 日向やよい 面白いです! 初等中等教育ではおそわることがまだない、人類史の最新の知見が述べられています。文字としては記録が残っていない「神話」の時代をDNA分析で探究するという興奮の試み。 印象的であったのは、インドの成り立ちと、ストーンヘンジへの推察。 発行から時間を経ているので、その後の研究成果を反映した改...続きを読む訂版を期待します。 通しで全編を丁寧に読むのは時間を要するので、忙しい方は、興味を抱く章だけを読むことがおすすめ。 Posted by ブクログ 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史 デイヴィッド・ライク / 日向やよい 現世人類とネアンデルタール人が交雑していたというのは現代では有名な話だが、それを明らかにしたのは「古代DNA分析」という研究分野。その第一人者である著者が、古代DNA分析の仕組み、ヨーロッパ、インド、アメリカ、アジア、アフリカの各地域に住む人々の由来に関する最新の仮説、そして集団間の遺伝的差異(優劣...続きを読む)という極めてセンシティブな問題に対してどう向き合うべきかを論じる一冊。 人類が進化の樹形図のように枝分れして進化してきたという直感は実は誤りであり、現世人類を含む様々な人類がお互いに交雑を繰り返して現世人類に至っているという。「集団間の実質的な差異の発見という避けられない未来への正しい対処は、差異があっても(集団ではなく個人に注目することで)わたしたち自身の振る舞いはそれに左右されるべきではない」と説く。 Posted by ブクログ 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史 デイヴィッド・ライク / 日向やよい 凄かった。 しっかりとした検証に裏打ちされた事細かなデータを自分のような一般の人にとても分かりやすく提示してくれる。 歴史や人種を形だけなぞるよりこういう本がもっと増えることを祈りたい。 その上で、じゃあ自分は何ができるんだろうと考えさせられた。 Posted by ブクログ 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史 デイヴィッド・ライク / 日向やよい しばらく前に、ミトコンドリアイブという説が流行ったことがあった。それは、ミトコンドリアの遺伝子のみに着目した系統樹であったが、これは全DNAを対象とした人類の遺伝的変遷の研究における今日の到達点を書いたものである。 ミトコンドリアイブほど有名にならないのは、分かり易い結論を避けているためだろう。現生...続きを読む人類にも、若干のネアンデルタール人DNAが受け継がれているとか、単純なアフリカ起源説ーアフリカを出た現生人類の祖先がそれぞれの地域に散らばって独立して発展したーを否定するなど、それなりに影響のある説を提示している。 DNA解析による人類史の研究はまだ始まって間がなく、サンプル数も手法も限られている。ここに書かれたことが全て正しいとは言い切れないが、DNA研究が今後考古学に重大な影響を与えていくことは疑いない。著者自身が例えているように、炭素14法に匹敵する画期的な変革と言えるだろう。 この研究は、人種差別に対して、人類が皆交雑することによってできていること証明することによって打撃を与える。しかし、その一方、遺伝的に異なるエスニックグループは存在するという不都合な事実も明らかにする。 結局、知識は使い方次第なのである。 Posted by ブクログ 日向やよいのレビューをもっと見る