作品一覧

  • ダ・ヴィンチの右脳と左脳を科学する
    4.0
    人類の歴史上、芸術と科学の両分野で最高峰の偉業を成し遂げた レオナルド・ダ・ヴィンチの脳を最新科学で解き明かす! この天才の脳梁は、過剰なニューロンで膨れ上がっていた!? この世を去ってからまもなく五百年が経過するというのに、ダ・ヴィンチが遺した作品の数々は私たちを魅了してやまない。 「左利き」「同性愛者」「菜食主義者」「軍事的発明」「驚異の動体視力」「遠近法の発見」「未完成作品ばかりという謎」――― そこから見えてくる、天才で異才であることの条件とは? 芸術的才能と科学的センスは、彼の脳の中でどう両立していたのだろうか? 五百年の時を超えて、その謎が明らかになる! 「レオナルドの物語が私たちを圧倒し続けるのは、私たち凡人がなんとか到達したいと努力する最高水準を彼が体現しているからだ。 人類の歴史上、芸術と科学の両方でこれほど卓越した地位を獲得した人は他にいない。 人一倍好奇心が強く、ろくに教育も受けていない、ヴィンチ村出身の非嫡出子の少年がそれを成し遂げたのだ」---(本書より抜粋)
  • 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史
    3.6
    いま人類史研究は飛躍的進歩を遂げつつある。その起爆剤となっているのが古代DNA革命だ。2010年ごろより、古代の骨から抽出した全ゲノムデータ解析による新発見ラッシュが続いている。 これまでの考古学や人類学の定説を次々に打ち砕き、人類の新たな歴史を浮かび上がらせているのだ。旧人類と交雑をくり返してきたホモ・サピエンスの進化の道すじや、私たちの遺伝子の中に息づく大昔の“ゴースト”の存在など、「人類」そのものの捉え方を根底からくつがえす衝撃の事実が明らかになりつつある。 世界におけるヒト古代DNAの半数以上を解析・発表してきたパイオニアが、初めて最新の成果をダイナミックに提示し、“新サピエンス史”の幕開けを告げる記念碑的名著。

ユーザーレビュー

  • 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

    Posted by ブクログ

    おもろいのはおもろいんだけどとにかく長い。
    そしてムズい。不眠症の方は是非お試しを。

    訳者あとがきからパクります(堂々)
    「第一部は人類の歴史解明になぜDNA解析が威力を発揮するのかを説明、第二部では古代の集団による大規模な移動や混ざり合いで今日の世界各地の集団が今の姿になったことを明らかにしていく、第三部ではDNA解析の社会的個人的意味、従来の定説を覆す圧倒的な威力に触れる。」とあります。

    なんのことや分からんですよねぇ。

    私なりの解釈としては「人類なんて皆んな雑種なんだし人種とか◯◯人はどうとか訳の分からんこと言うな!でもまぁそれぞれ差はあるにはあるけどあんま気にすんな。要は個人個人

    0
    2025年04月24日
  • 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

    Posted by ブクログ

    面白いです!
    初等中等教育ではおそわることがまだない、人類史の最新の知見が述べられています。文字としては記録が残っていない「神話」の時代をDNA分析で探究するという興奮の試み。
    印象的であったのは、インドの成り立ちと、ストーンヘンジへの推察。
    発行から時間を経ているので、その後の研究成果を反映した改訂版を期待します。
    通しで全編を丁寧に読むのは時間を要するので、忙しい方は、興味を抱く章だけを読むことがおすすめ。

    0
    2022年02月20日
  • 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

    Posted by ブクログ

    現世人類とネアンデルタール人が交雑していたというのは現代では有名な話だが、それを明らかにしたのは「古代DNA分析」という研究分野。その第一人者である著者が、古代DNA分析の仕組み、ヨーロッパ、インド、アメリカ、アジア、アフリカの各地域に住む人々の由来に関する最新の仮説、そして集団間の遺伝的差異(優劣)という極めてセンシティブな問題に対してどう向き合うべきかを論じる一冊。

    人類が進化の樹形図のように枝分れして進化してきたという直感は実は誤りであり、現世人類を含む様々な人類がお互いに交雑を繰り返して現世人類に至っているという。「集団間の実質的な差異の発見という避けられない未来への正しい対処は、差

    0
    2020年07月04日
  • 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

    Posted by ブクログ

    凄かった。
    しっかりとした検証に裏打ちされた事細かなデータを自分のような一般の人にとても分かりやすく提示してくれる。
    歴史や人種を形だけなぞるよりこういう本がもっと増えることを祈りたい。
    その上で、じゃあ自分は何ができるんだろうと考えさせられた。

    0
    2020年02月10日
  • 交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

    Posted by ブクログ

    しばらく前に、ミトコンドリアイブという説が流行ったことがあった。それは、ミトコンドリアの遺伝子のみに着目した系統樹であったが、これは全DNAを対象とした人類の遺伝的変遷の研究における今日の到達点を書いたものである。
    ミトコンドリアイブほど有名にならないのは、分かり易い結論を避けているためだろう。現生人類にも、若干のネアンデルタール人DNAが受け継がれているとか、単純なアフリカ起源説ーアフリカを出た現生人類の祖先がそれぞれの地域に散らばって独立して発展したーを否定するなど、それなりに影響のある説を提示している。
    DNA解析による人類史の研究はまだ始まって間がなく、サンプル数も手法も限られている。

    0
    2020年01月05日

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