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いま人類史研究は飛躍的進歩を遂げつつある。その起爆剤となっているのが古代DNA革命だ。2010年ごろより、古代の骨から抽出した全ゲノムデータ解析による新発見ラッシュが続いている。
これまでの考古学や人類学の定説を次々に打ち砕き、人類の新たな歴史を浮かび上がらせているのだ。旧人類と交雑をくり返してきたホモ・サピエンスの進化の道すじや、私たちの遺伝子の中に息づく大昔の“ゴースト”の存在など、「人類」そのものの捉え方を根底からくつがえす衝撃の事実が明らかになりつつある。
世界におけるヒト古代DNAの半数以上を解析・発表してきたパイオニアが、初めて最新の成果をダイナミックに提示し、“新サピエンス史”の幕開けを告げる記念碑的名著。
Posted by ブクログ 2022年02月20日
面白いです!
初等中等教育ではおそわることがまだない、人類史の最新の知見が述べられています。文字としては記録が残っていない「神話」の時代をDNA分析で探究するという興奮の試み。
印象的であったのは、インドの成り立ちと、ストーンヘンジへの推察。
発行から時間を経ているので、その後の研究成果を反映した改...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月04日
現世人類とネアンデルタール人が交雑していたというのは現代では有名な話だが、それを明らかにしたのは「古代DNA分析」という研究分野。その第一人者である著者が、古代DNA分析の仕組み、ヨーロッパ、インド、アメリカ、アジア、アフリカの各地域に住む人々の由来に関する最新の仮説、そして集団間の遺伝的差異(優劣...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月05日
しばらく前に、ミトコンドリアイブという説が流行ったことがあった。それは、ミトコンドリアの遺伝子のみに着目した系統樹であったが、これは全DNAを対象とした人類の遺伝的変遷の研究における今日の到達点を書いたものである。
ミトコンドリアイブほど有名にならないのは、分かり易い結論を避けているためだろう。現生...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月10日
旧人類と現生人類の交雑について知りたかったのだが、
ついていけなかった。
科学的な説明が難しいというではなく、
仮説を組み立てている論理展開に。
そして、自分が興味があったのは、
DNAが明らかにする人類の移動や交雑ではなく、
もっと文化的な交雑だったことに気が付いた。
カーストとジャーティとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月16日
古代人DNAの解析から旧人類、現生人類の混ざり合いの流れが分かる。集団における人種の混ざりあいの性的バイアス(男性のDNA)、人種に残るDNAの違い等は納得できる。全般に詳しすぎて疲れた。▼P288日本人について;何万年にもわたって狩猟採集民であり、2300年前ごろにアジア本土起源の農業が始まる。斎...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月08日
日本では人類学、考古学は文系に属するけど、多く海外では理系に属する。データの解析、地質や年代の測定など、学際的な知識が求められるからだ。そんなわけで日本の考古学の学徒だった自分には、少々難しい内容だった。地理感がつかめず、何より方法論がよくわからない。星3つの評価は内容の問題ではなく、多分に自分の知...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月21日
ネアンデルタール人のゲノムの割合がヨーロッパ人よりも東アジア人で高いことと、逆かと思っていた。
東アジアの中に日本の記述も入っている。農耕民族系と狩猟民族系が1600年前くらいに徐々に交雑したと推定しいている。そんなこと知っているよと言いたい。
遺伝子間に書き込まれた集団間の差異がどのような性質...続きを読む
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