作品一覧

  • 百姓の江戸時代

    百姓の江戸時代

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,067円 (税込)
    江戸時代の日本について、鎖国によって孤立し停滞した封建制社会であったと受け止める傾向がある。また、農民や町人は、厳しい身分制度でがんじがらめの支配を受けていたと信じられがちである。しかし村々に残る資料をみて歩くと、この時代の百姓たちは自ら所有する土地を耕しながら布や酒をつくって店をひらき、さらには寄合の協議で村の運営を動かすこともあったことなどが分かってくる。江戸時代はむしろ、元気な百姓が主役の、近代的な前期資本主義社会だったのだ。支配者史観を覆し、庶民の視点から江戸時代の歴史を読みなおす。
  • 村からみた日本史

    村からみた日本史

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻770円 (税込)
    これまでの江戸時代史は、支配の側の法・制度・裁判の判決文によって捉えた歴史である。それも歴史には違いないが、歴史の技術はほかにもある。村に出かけ、みずからの目で見、手で触れ、世界史的法則などと言わずにみずからの頭で考える、という技術である。村の史料に焦点を当て、「歴史の見方」を大きく変えるエピソードを満載して、スリリングで新しい歴史観を提示する。
  • 病の世相史 ――江戸の医療事情

    病の世相史 ――江戸の医療事情

    ビジネス・実用

    -
    1巻726円 (税込)
    江戸時代の民衆ははたしてどのような医療を受けていたのか。資料を丹念に見直すことで、いままでの歴史学では見えてこなかった、意外に長生きだった老人たち、村で働く多くの医者たちの姿が浮かび上がってくる。百姓たちは、消費生活を楽しみ、健康にも関心を持って、薬草や温泉を生活に取り込み、護摩壇に焚く香料・まじないの力までをフルに活用する。その一方で、科学的・合理的な考え方をする新時代の医者たちがあらわれる。江戸の医療を具体的にいきいきと描き出す「新しい民衆史」。
  • 日本の江戸時代 舞台に上がった百姓たち

    日本の江戸時代 舞台に上がった百姓たち

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の古い体質のシンボルである江戸時代封建論に真っ向から挑戦する江戸近代論。「検地は百姓の土地私有の確認である」ことを実証し、一揆は幕府の約束違反に対するムラの抗議だとして、日本史全体像の変革を迫る。

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ユーザーレビュー

  • 日本の江戸時代 舞台に上がった百姓たち

    Posted by ブクログ

    検地は百姓の土地私有の確認。武士は土地を失なってサラリーマン。百姓は土地を私有し、売買し、商売の資本にもした。E.H.ノーマン以来の江戸封建論、農民窮乏論をくつがえし、百姓の活躍する江戸近代史論。(1999年刊)
    ・時代を創った百姓
    ・序論 江戸時代を考える視点
    ・第一部 時代転換の契機ー金銀山と田畑の開発
    ・第二部 領有から私有へー検地・五公・定免
    ・第三部 変化する幕府法令ー「御触書」と「御触書集成」
    ・第四部 近代の創造ー民衆の自由と生産
    ・終わりにーわたしの江戸時代観

    読んでいて、自分の既成概念が打ち壊されていくのが感じられた。文体も、人文書にしては読み易い。
    果たして、学会ではどの様に評価されているのだろうか、気になるところである。
    第一部では、佐渡の事例を紹介しつつ、農村の構造の変化を論じている。佐渡の金山が開発されたことにより、佐渡には巨大な消費地が誕生する。炭・薪や鉱山で使用する支柱用の材木や、4、5万人の人たちの生活用品などは、島外からの輸入により賄われたが、幕府では陸揚げ商品の10分の1を色役として納付させ、それをせりにかけて大きな収入を得たというp27。
    鉱山町の繁栄は、他国の村にも影響する。米やタバコや麻が売れることにより、村の購買力が高まる。やがて村では、売れる価値のある作物を作るようになる。
    第二部では、検地について論じているが、検地により土地が財産とされたとする。検地帳の記載と、現地の実情には、面積や収穫量にかなり差があり、土地の生産力をあらわしたものではなかったとする。検地帳の収穫高により年貢を納めるものの、百姓間の取引は、実収高(刈高制)により行われ、小作人と地主は収穫高を折半したとする。(著者は、これが5公5民とされたと推定)年貢は、地主の取り分の中から収められたため、江戸時代の小作人の負担は、通説ほどではなかったとしている。(古老からの聞き取りにより、明治中期からの耕地調査により、刈高制と検地帳の落差がなくなり小作料の負担が増加した)

    搾取される農民という視点から一歩進んだ内容となっており、説得力を感じた。

    0
    2015年02月16日
  • 村からみた日本史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “歴史を正論という勝者の観念から現実に引き戻す”

    いわゆる通説というものに異を唱え、農民の真実の姿をあぶり出し、江戸時代をとらえなおす。
    そういう本です。
    つまり本筋ではないんですね、歴史のとらえ方が。
    だからどうにも攻撃的で独断的。

    とはいえ、江戸時代の農民がすべて虐げられ、窮乏生活を送っていたというような今までの歴史観は、私も疑問でした。
    何度も幕府が「倹約令」を出したということは、華美にはしる余裕があったことも事実なのでしょう。

    農民一揆が、暴徒が無計画に破壊しまくるものではなく、破壊すべきもの(農民を虐げ私服を肥やす輩)と、手を出してはいけないもの(庶民の味方)をきっちり区別し、文書で回覧しているというのは初めて知りました。
    つまり農民といえども、普通に読み書きできる人が結構いた、ということでもあります。

    直訴、越訴なども、首謀者は死罪になることは知っていましたが、その代わり要求を認められるケースも結構あったと。
    それをきっかけに良い方向に変わった事例が多々あったから、首謀者は死罪になるとしても、直訴という手段は有効だったわけなのですね。

    ただ、そういうところから、農民は結構自由であったという結論に持って行くのは、さすがに無理と思います。
    米=年貢である以上、やはり農民の苦労は相当だったと思います。

    この本で紹介しているの元禄時代の越後の農民は、気候的に安定していた時代のコメどころですから、そりゃあ余裕はあったでしょう。
    でも、米を作るにも水をためるにも土地が足りないような地域で、棚田だ千枚田だと景観こそは素晴らしくても、田んぼとしては無理のある地形を強引に田んぼにしなくては年貢を納められなかった地域が、どれほど多くあったことか。
    冷害に次ぐ冷害で、村がまるまる消滅してしまった地域が、どれほどあったことか。

    宗門人別帳の上では農民と記載されていても、実際は国を抜け出て金回りのいい仕事をしている人がたくさんいた。
    だから、農民=貧乏ではない
    という書きぶりですが、農家としての収入以上のものがあるから抜け出すのでしょう?
    そして、抜け出せない人たちがその分も米を作らないと、村としての年貢は納めきれないわけでしょう?

    やっぱりそこを無視してはいけないんじゃないかと思うのです。

    0
    2017年03月15日

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