平田雅博の作品一覧
「平田雅博」の「イギリス帝国と世界システム」「内なる帝国・内なる他者 : 在英黒人の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「平田雅博」の「イギリス帝国と世界システム」「内なる帝国・内なる他者 : 在英黒人の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ブリテン島における黒人の歴史
・ローマ帝国時代のブリテンにおける黒人上流階級の存在、15世紀のポルトガルを経由した黒人従僕の来住を前史とし、17世紀には砂糖植民地形成による奴隷貿易が興隆。
・18世紀には家内奴隷や従僕として流入、男8割女2割と推計。黒人男性と白人女性との結婚も下層階級では相当数あり。
・18世紀末にはシエラレオネ計画。ブリテン島の黒人、ノバスコシアの黒人、ジャマイカの逃亡奴隷を送り出すが、熱病等により多くは死亡。
・1838年に奴隷制度廃止。黒人のシエラレオネやジャマイカ送り出しと同化により19世紀後半にはブリテン島にほとんど黒人はいなくなる。
・第1次世界大戦では黒人の志願
Posted by ブクログ
英国内の英語化と、植民地を中心にした英語化、さらに日本を含むその外部の英語化について連続的な説明を試みる。
良くも悪くもアカデミックな書。
英国内の英語化については興味深く読んだが、それ以降については植民地化の言語面における発展の解説という域を出ないように思える。その限りでの資料的価値はあるとは思うが。
森有礼の英語公用語化論にも触れられていて(210頁以降)、必ずしも日本語を捨て去る趣旨とはいえないとのこと。
要するに、英語教育は現地の言語を見下し脅かすものであり、帝国主義・植民地化の一環であるという主張だと認識した。
これに関連して、日本における英語教育の早期化にも反対しているようだが
Posted by ブクログ
「ブリテン近現代史」が専門の著者による、イングランドの英語がスコットランド、ウェールズ、そしてアイルランドを含めたブリテン諸島に広がっていき、そこからインドやアフリカを含むブリテン帝国へ(厳密にはp.129にあるように「ブリテン諸島とブリテン帝国の英語の普及は近現代に並行して行われた」らしいけど)、そして日本を含む世界へと広がっていく過程を観察し、英語話者と非英語話者(受容側)の態度はどうであったのかを解説する本。日本の章では、「英語公用語論」と関連して森有礼の話題と、そこに端を発して議論される昨今の英語教育についての見解も述べられている。
英語史で勉強する外面史は、せいぜいゲルマン民族の大