作品一覧

  • 舌の上の散歩道
    3.0
    生涯五万五千食の美味を選りすぐった名著! 『パイプのけむり』シリーズを始め、名随筆家と知られる作曲家團伊玖磨氏。中でも食随筆のファンは時代を超えて増えるばかりだが、数多い著作の中でも、幻の名著といわれる今作品が没後二〇年を機に装いも新たに登場。五万五千回の食事の記憶から、印象深い一皿一皿をユーモアと機知に富んだ筆致で描いたひと一冊。「海亀」「香港の蟹」「あざらし」「鰻」「虎骨木瓜酒」ほか今では食べられない幻の一皿から日常の何気ない料理まで滋味溢れる筆致で描いた、これぞ食随筆!の一冊。解説はエッセイストの平松洋子さん。
  • パイプのけむり選集 食
    3.7
    1~4巻616~682円 (税込)
    あの人気シリーズから「食」の名随筆を厳選 童謡「ぞうさん」「花の街」、オペラ「ひかりごけ」「夕鶴」など多くの名曲を世に出した大作曲家のもう1つの顔は森羅万象を鮮やかな切り口で料理する名随筆家。1964年、東京オリンピックの年に雑誌連載で始まった『パイプのけむり』シリーズは37年の長きに渡って書き続けられた。日本はもちろんアジア、欧州、中東まで、幅広いエリアを舞台にした作品はまさに珠玉。本書はその中から「食」に関するものだけを厳選。「河豚」「螺汁」「ステュード・ビーフ」「北京ダック」「海軍カレー」など。解説の壇ふみさんも絶賛する美味しいエッセイをぜひご賞味あれ!

    試し読み

    フォロー
  • パイプのけむり選集 味
    -
    1~4巻616~682円 (税込)
    名エッセイから『味』な話を選りすぐり! 日本を代表する作曲家團伊玖磨さんが36年にわたって書き続けた名エッセイ『パイプのけむり』シリーズから選りすぐった作品集第4弾のテーマは味。和食、中華、フレンチ、イタリアンはては中近東まで、グルマンで好奇心旺盛な著者が世界中で咀嚼した食物とエピソードをウィットに富んだ筆で綴った傑作エッセイ集。「だけれど、この頃一つだけ西洋に来たときに食いたい物が僕にはあるんだ」「なんだい」「洋食だよ。洋食」「おう、洋食屋の洋食だ」(『洋食』より)、「唐津の藻屑蟹と上海の藻屑蟹を較べてみた。おおざっぱに見て、それは殆ど変わらなかった。ただし、甲の前部の両眼の間には、明確な差があった。唐津のものは平坦、上海のものには四つの棘があった」(『蟹の甲』より)、「パレルモでの最後の夜、美和子さんが突然、海岸に牡蠣を食べに行こうと言い出した。「牡蠣って、生の牡蠣」と僕が訊いた。「そうよ、美味しいのよ」と彼女はすましている。「でも今は八月で夏の最中だし、Rの付かない月には生牡蠣は食べないことになっている」と僕は言った。「でもね、此処ではRは関係ないのよ、字の読めない人が多いから」(『R』より)。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • パイプのけむり選集 食

    Posted by ブクログ

    團さんの食べ物エッセイ、他のアンソロジーで度々見かけて好きだなぁ……と思っていたので、まとめられていたこちらを読みました。
    文章にリズムがあって素敵です。そして、世界中の美味しいものがたくさんでした。面白かったです。
    「何も努力しない人物に美味しいものは微笑み掛けない」「(中略)要するに食は文化を舌で知る事以外の何物でも無く、……」は至言。
    「スパゲッティというものはマカロニの芯」や、「蕎麦はきちんと四角の断面をしているので嚥下するときに食道や胃を切るから殆ど食べない」と思っている(た)のかなりかわいいですし、朝目覚めた途端に「ステュード・ビーフが食べたい」と思ったのでその慾望が満足するまでス

    0
    2020年07月02日
  • パイプのけむり選集 話

    Posted by ブクログ

    エッセイ集。ずいぶん昔に読んだ覚えがあるのだが、その頃はクラシックなんて聴かない頃だったので、著者がオペラ「夕鶴」などで有名な作曲家だということにも気を留めなかった。 これは選集の三冊目らしく、本屋でみかけて懐かしく手に取り、そのまま購入。 音楽家ならではの観点もさることながら、物事を観察する視点の独特なところ、対象への優しさ、そして時々堰を切ったような激しさに魅力を感じる。

    0
    2011年06月29日
  • パイプのけむり選集 食

    Posted by ブクログ

    ダンディで軽妙洒脱な食紀行文…かと思いきや、食欲のダイナミズムに、読んでた電車内で吹き出す羽目に。実にチャーミングな本です。

    0
    2009年10月04日
  • 舌の上の散歩道

    Posted by ブクログ

    『パイプのけむり』の團伊玖磨氏の食エッセイとは。
    昭和の時代ならではのあれこれや、こだわりが楽しい。
    併読していた『芙蓉の干城』に祖父・団琢磨氏暗殺の話が出てきたりして、歴史を感じるなあ。
    巻末の平松洋子さまの解説がさすが!

    0
    2022年05月18日
  • パイプのけむり選集 旅

    Posted by ブクログ

    今よりもずっと制約の多かった時代から、世界中どこにでも出かけていた團さんの行動力と、その博識なことに今更ながら驚きを覚えつつ、幸せな読書を堪能。解説の千住真理子は、なんと團邸で直接ご本人から旅先でのあれこれを聞かせてもらっていたという。心底うらやましい。

    0
    2011年08月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!