作品一覧

  • ヤマケイ文庫 アゲハ蝶の白地図 知られざる怪蝶の謎を追う
    5.0
    1巻1,540円 (税込)
    「行く手には言語を絶する艱難辛苦が待ち受けているのであったが、同時にそれは私にとって七色に彩られた未知の世界でもあった。どうせ探検に困難はつきものだ。」(本文より) 会社員のかたわら大好きな蝶の生態を探るため、世界の未踏の地を訪れて調査・採集を行った稀代の研究者がいた。インドの山で遭難しかけて水牛のフンが浮いた泥水を飲む、イラクでスパイと疑われる、巨大な水たまりにいっせいに発生する魚・鳥・トンボの不思議、宝石箱のようなシジミチョウの産地でイラン人の怒号を浴びる、ラオスで生死をさまよった謎の疫病。 蝶の魔境・インド/ベンゲットの道・フィリピン/熱砂の国・イラク/エルブルツの高峰・イラン/雨と蛭と原生林・インド/蒼きブータンの山河・ブータン/朧気の地・中国/彩に満ちる島・スラウェシ/疫病満ちる半島・ラオス/遠い国・オーストラリア 空前絶後のフィールドワークエッセイ! 解説/仲野徹。 ■内容 第一章 蝶の魔境・インド 怪蝶テングアゲハのこと/熱心な英国人研究家/マハデオポカリにテングアゲハを見ず/ネパールから撤退/ダージリンへ/イスラエル兵士の話 第二章 ベンゲットの道・フィリピン ベンゲットの道/美しい新種の発見/日本軍の認識票 第三章 熱砂の国・イラク バスラへ/砂漠は死んでいる/花の北国/バグダッドの街角で/シロタイスアゲハを採る/イラク人の家/異形アゲハの谷/オオカミの出る責め苦に耐えて/ついに黄色い皇帝を採る/また起きた事故/みじめな敗退/宮殿にすむシロチョウ/砂漠のシロチョウに挑む/黄色い皇帝を手に/珍蝶チビマドタテハの幼虫を発見 第四章 エルブルツの高峰・イラン カスピ海から吹く風/ヒメクモマツマキチョウとの出会い/宝石箱のようなシジミチョウの産地/怒るイラン人 第五章 雨と蛭と原生林・インド 時間を味方として/蛭の絨毯/タイガーヒルの食物/ただ一頭のテングアゲハの雌を採る/人工産卵に挑む/テングアゲハ孵化の朝/成功を世界に打電 第六章 蒼きブータンの山河・ブータン ヒマラヤの貴婦人/夢の国ブータンへ/霧の湧く絶壁/シボリアゲハ全滅/依怙地な付き添い役人シャモ/ブータン賛歌/帰国、飼育成功 第七章 朧気の地・中国 春冷えの四川省/雲南航路/現代風シャングリラとヤクの味/蝶博士への贈物 第八章 彩に満ちる島・スラウェシ その島の蝶たち/悪天候で引き返す/墜落、火災、脱出/スパイ騒動/蝶の村、バンティムルング/少年モンキーの忠誠/天然水洗便所 第九章 疫病満ちる半島・ラオス 絶壁にすむジャコウアゲハ/トラの糞/不気味な国境地帯/疫病の夜/病気快癒/眼鏡を失う 第十章 遠い国・オーストラリア 意外に遠かったオーストラリア/ウスバジャコウアゲハの産地に直行/病をおして産地に進撃/賭けには勝ったが……/最後の二時間で勝機を掴む 第十一章 驟雨と老酒・シンガポール マレーコムラサキとの出会い/屋根のない夕食 解説 仲野徹
  • 美保関のかなたへ 日本海軍特秘遭難事件
    値引きあり
    4.0
    昭和2年、島根県美保関沖で海軍史上未曾有の大事故が起きた。駆逐艦蕨に巡洋艦神通、駆逐艦葦に巡洋艦那珂が激突し百余名が海没したのだ。事件の真相と、関わった人々の人生を克明に綴った感涙のノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • ヤマケイ文庫 アゲハ蝶の白地図 知られざる怪蝶の謎を追う

    Posted by ブクログ

    蝶にはみじんも関心が無いが(というか嫌い)、これは面白かった。蝶の研究のために筆者が外国に行った時の体験談なのだが、60年代から70年にかけてイラクやイランに出かけて蝶を採取する話。実は大成建設の社員として行っているのだが、なんとかして暇を見つけて蝶探し。69年にイラク赴任した時は、前任者が病気になったりノイローゼになったりしているのに、赴任を打診されて「珍しい蝶がいるかも」と、二つ返事でOK.
    蝶の研究で京都大学で博士号取得、(のかたわら)大成建設では取締役になっているというスーパーな人。
    当然独り者かと思ったら、結婚していたのにはびっくり。
    お勧め度高し。

    0
    2026年05月04日
  • 美保関のかなたへ 日本海軍特秘遭難事件

    Posted by ブクログ

    主人公・進が最終章で述べている。「歴史に真の審判者はいない…略…幾百万の将兵の血を吸って得られた栄光も屈辱も、その評価は常に紙のように薄い」なるほど、その時代の価値観やら力関係で生じた事象を、歴史の断片に過ぎない現在の価値観に照らして評価することは空しいのかもしれない。

    0
    2014年07月01日
  • 美保関のかなたへ 日本海軍特秘遭難事件

    Posted by ブクログ

     美保関事件で、巡洋艦神通と駆逐艦蕨が衝突し、蕨が沈んだ。
     この本は、その蕨の艦長であった五十嵐氏の息子が書いたものである。様々な登場人物が、各々の視点で書かれており、苦悩し悔恨し懺悔しているその姿は、人間味溢れるものだった。
     全体的に分かりやすく、読みやすいので、その悲惨さがヒシヒシと伝わってくる。

    0
    2011年03月20日

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