ユーザーレビュー 美保関のかなたへ 日本海軍特秘遭難事件 五十嵐邁 主人公・進が最終章で述べている。「歴史に真の審判者はいない…略…幾百万の将兵の血を吸って得られた栄光も屈辱も、その評価は常に紙のように薄い」なるほど、その時代の価値観やら力関係で生じた事象を、歴史の断片に過ぎない現在の価値観に照らして評価することは空しいのかもしれない。 Posted by ブクログ 美保関のかなたへ 日本海軍特秘遭難事件 五十嵐邁 美保関事件で、巡洋艦神通と駆逐艦蕨が衝突し、蕨が沈んだ。 この本は、その蕨の艦長であった五十嵐氏の息子が書いたものである。様々な登場人物が、各々の視点で書かれており、苦悩し悔恨し懺悔しているその姿は、人間味溢れるものだった。 全体的に分かりやすく、読みやすいので、その悲惨さがヒシヒシと伝わって...続きを読むくる。 Posted by ブクログ 五十嵐邁のレビューをもっと見る