作品一覧

  • なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論
    3.9
    1巻1,430円 (税込)
    来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化! この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か――。これが本書の中心にある問いだ。生命の起源から説き起こし、膜と核の問題が社会制度と地続きであることが、最初に示される。社会の〈なめらかさ〉とは、膜の機能を弱め、諸物が連続的なつながりをなすネットワークへと開いていくことにほかならない。それは、情報技術の支援の下、貨幣・投票・法・軍事というコアシステムの変革によって実現される。近代のメジャーバージョンアップだ。巻末には、原著刊行後に顕在化した問題を俯瞰する新論考を付し、本書の現代性と可能性をあらためて照射する。
  • 政治レトリックとアメリカ文化 オバマに学ぶ説得コミュニケーション
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    1巻2,095円 (税込)
    演説で人々を感動させたオバマが大統領に当選した背景には、「語ることは統治なり」という言葉に象徴されるアメリカの伝統がある。 政治とレトリックと文化のかかわりを鮮明に描き出し、2008年大統領選を丁寧に解析した本書は、状況の正確な理解へ読者をしっかり導く。 レトリック批評の主要理論の紹介など、学びへの配慮と示唆にも満ちている。

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  • 大統領選を読む!
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    1巻1,068円 (税込)
    選挙の仕組みからキャンペーンの裏表まで、日本人の知らない「アメリカ大統領のつくり方」をわかりやすく解説。最終章には大統領の演説の特徴と技巧などが実例を示しながら述べてあり、英語の勉強にもなる。 【推薦の言葉】(抜粋) 本書では、特別な予備知識のない日本人の方々を対象に、大統領選挙を理解するのに不可欠な知識が実にわかりやすく解説されているのです。本書を閉じる時、あなたは、候補者たちの選挙戦略とメッセージを的確に読み解くことさえ、容易にできるようになっているはずです。 ダイアナ・B・カーリン博士 (1988年より大統領ディベート委員会のアドバイザーを務める。現在、カンザス大学大学院長兼コミュニケーション学部教授)

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  • 目標という幻想 未知なる成果をもたらす、〈オープンエンド〉なアプローチ
    -
    この世界には彷徨うことでしか辿り着けない場所がある。 AIの飛躍的な進化を導く科学者らが探り当てた、オープンエンドネス〈終わりなき探索〉というコンセプト──「最高の目標を達成するには、それを捨て去る覚悟が必要だ」。AIを変えたアプローチは、目標志向で進む研究や開発のみならず、芸術、教育、組織、生活、その多くを変えることができるかもしれない。 本書の原書(米国版)が出版されたのは2015年のこと。「目標を設定しないことで、むしろ価値ある結果に至る」という、AI研究の中で得た知見の汎用性に気付いた著者らは、分野を超え、すべての人に向けて、易しい言葉で本書を執筆しました。この逆説は、多くの専門家に転機をもたらし、AI研究の核にも据えられています。しかし、いまだ多くの物事が「目標」に囚われ、私たちは目標から逆算して動くことが常になっています。もちろんなかには定めるべき目標もありますが、目標が野心的であればあるほど、それは偽りのコンパスに頼るようなもの。 事前に目的地を定め、できるだけ最短距離で目指す旅は、創造的な探求にはなりえません。あえて目標をもたないことでこそ、偶発的な出会いや予測不能な創造が連鎖し、計画的には到達しえなかった価値や視点が立ち現れてきます。本書が示すのは、そうしたプロセスを肯定する視座であり、創造性を開く構造としてのオープンエンドネスです。 あなたが興味をひかれてゆく道と、また別の道を誰かがゆくことの価値に思いを馳せて。今一度、創造的な社会の指針にしたい一冊です。

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ユーザーレビュー

  • なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

    Posted by ブクログ

    この本については、実現できるかという観点ではなく、いかに今の政治、社会、経済、生活のオルタナティブに対する示唆を与えてくれるかという観点で評価したい。一部でも現実に投射させられてしまう魅力に満ちた本。

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    2025年08月22日
  • なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

    Posted by ブクログ

    300年後の社会を構想した本。
    「この複雑な世界を,複雑なまま生きることはできないのだろうか」という冒頭の文章に心動かされ手に取った。

    数式的な部分の理解は飛ばしてしまったが、要旨は以外2点だと受け取った。
    1.インターネットとコンピュータの発達により、複雑なものを複雑なまま受け取ることが可能になる(物理世界と認知の間の万能のミドルウェアとして情報技術)
    2.フラットでもステップでもない、内と外が連続的につながっている状態(=なめらか)を志向する

    現在のインターネットの状態と比べると理想を描きすぎていると感じる点は否めないものの、想定問答に対する反論や現状考慮できていない点に対する真摯さは

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    2025年08月11日
  • なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

    Posted by ブクログ

    人工物としての社会制度があり、そこに所有の概念がついてまわる。人々は、潜在意識下であるものに対して所有の概念を持つ。身体的システム、人間と環境、たとえば市場のような社会制度を概念化。権力とは、権力があると人々が信じることから生まれる自然発生的なものであると。そこから、個人、自由意志があるわけだが、行動に責任を取らせるような形を与える。ここで問題が生じたのは、原発事故である。誰の責任なのか、複雑性に支えられた社会は、筆者が主張する、膜という内と外の概念、核という小自由度による大自由度の制御、それを支える複雑な反応を持つネットワーク、これがインターネットである。これがなめらかな社会を形成する。

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    2024年11月03日
  • なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

    Posted by ブクログ

    複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か、という観点から、新しい貨幣・投票・社会制度の提案がされた本。
    「自由とは、与えられた選択肢の中から選択することが可能であることでは決してなく、複雑なまま生きることが可能であることをいう」という文章が印象に残った。

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    2024年08月23日
  • なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

    Posted by ブクログ

    > 本書が挑戦するのは、膜と核という2つの社会現象がインターネットによって打ち破られるのか、もし可能だとして一体どのような方法で可能なのかという問題である。(1.2. 膜と核)

    科学的なメタファーで社会を分析するやり方自体はおもしろかったものの、シグモイド関数などはモデルではなくメタファーとして紹介されており、再現性を持った問題の解決方法には達していないという印象を受けた。
    数式や行列計算も多く出てくるが、現象よりも数式が先立っているように読めてしまい、理解が難しかった。

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    2025年06月08日

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