作品一覧 2023/04/10更新 愛! フクシマの黙示録 試し読み フォロー アマゾンに鉄道を作る 大成建設秘録 電気がないから幸せだった。 試し読み フォロー 今日、ホームレスに戻ることにした 試し読み フォロー 東京ドヤ街盛衰記 日本の象徴・山谷で生きる 試し読み フォロー ホームレス入門 上野の森の紳士録 試し読み フォロー ホームレス・パパ―上野編 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 風樹茂の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ホームレス入門 上野の森の紳士録 風樹茂 ホームレスな人たちとの直接の触れあいの中から生まれた、まさにこれぞルポ。 上野のホームレスな人たちの実際の生活の様子や性格、ホームレスをとりまく周囲の状況や独特の世界。非常に詳細に書かれています。 この本の随所にちりばめられた、怒りともとれる著者の心情。すごくよく分かる気がします。遊牧民の例を引...続きを読むき合いに出したのは、個人的にはとても興味深かったです。「そうか、遊牧民とホームレスの違いはこういうことだったのか」と、分かりそうで分からなかったことの謎が少しでも解けたような気がします。 ホームレスな人たちに嫌悪感がない人も、ホームレスな人が嫌いな人も、ぜひ読んでみて下さい。 Posted by ブクログ アマゾンに鉄道を作る 大成建設秘録 電気がないから幸せだった。 風樹茂 黒部ダムや青函トンネルのような難工事のドキュメンタリーかなと思いきや、ほとんど人間関係や現地の文化が描かれている。 エンジニアではなく総務担当のしかも派遣社員の書いたものだから、こういう方向なんだろうね。 本編だけならば平凡な本であるが、作者は付録のODAへの提言が本来の伝えたかったものだったのでは...続きを読む…。 Posted by ブクログ 東京ドヤ街盛衰記 日本の象徴・山谷で生きる 風樹茂 あえて自らが置かれている環境から、やや距離のある世界を見ておく必要があると感じている。その一つの手段として、本書のようなルポを読むことがあろう。『あしたのジョー』で山谷の存在を知ったが、現状はよくわからない。新宿で沖縄の基地問題に関するデモ行進をする山谷の組合の人々を見たが、信念を持ってそのデモに参...続きを読む加しているか疑わしい。こうした断片的な印象にとどまっている山谷について、この現代に実際にあった(ある)悲しさと厳しさが描かれている。例えば、精神病、アルコール中毒、ホームレス、自殺、犯罪は、山谷の悲しい「日常」である。また首都圏の鉄道開発、ビル建設といったインフラ事業は、山谷の住民の労働による部分が大きい。目をそむけたくなるが厳しい事実だ。彼らの仕事の成果で利便性を享受していることを、ほんの一瞬でも思いを馳せてもよいだろう。しかし、現在の山谷はそういった労働者はほとんどいないという。代わりに増えたのは、家に住めない高齢化した元労働者たちだった。本書ではそうした山谷を「日本の未来」「日本の縮図」と表現している。最後に、老いた非正規雇用者を使用した会社やその経営者層・社員の姿をあぶりだしているのは、著者の控えめであるが確かな主張だったと思う。 Posted by ブクログ 東京ドヤ街盛衰記 日本の象徴・山谷で生きる 風樹茂 孤独に生きる人生が全て悪いとは思わないが再訪した時に推定死亡は辛い。 高齢問題を山谷から捉えた書物。 Posted by ブクログ ホームレス入門 上野の森の紳士録 風樹茂 私もその一員になるかもしれない 妻子を抱えリストラで失業しホームレス一歩手前になった40歳過ぎの著者の上野公園のホームレスたちとの交流記である。出版は十年ほど前。当時全国で3万余のホームレスがいたらしいが、年間の自殺者数に匹敵するこの人数は現在も減っているとは思われない。ホームレスと言うと髪がぼうぼ...続きを読むうで服はボロボロ、神経がズレて自暴自棄的なイメージもあるが、意外とまっとうな普通の人たちが大半である。「元社長、元職人、元教師、元出稼ぎ日系人・・・。戦後日本の経済発展を支えながら、今や社会の片隅に追い払われたホームレスたち。押しが弱いか、おべんちゃらを言えないか、身体が弱いか、年をとりすぎたのか、才能がないか、怠け者なのか、気前が良すぎるのか、偏屈なのか、運が悪かったのか、単にうっかりしていたのか、気位が高すぎるのか、酒か、博打か、競争社会からの逃亡か、それぞれがそれぞれの理由で家を失い、難民として公園に住む。」 私は生来の忍耐力の無さが原因で、大学を出てから20代30代とと両手の指で数えられないほど自分の意思で転職し40代から50代初めまで初めて10年以上同じ仕事を続けた。そして50過ぎにまたしても自分の意思で失業、数年前やっとのことで定職につき現在に至っている。 私が転職を繰り返した20代30代は今に比べてまだ時代が良かった運が良かった、贅沢を言わなければ健康であれば新しい職は見つかり何とか家族を養っていけた。今ならホームレスになっていても不思議ではない。50代初めの無職はさすがにきつかった。運良く住む家があったのでホームレスになることは無かったが、住む家が無かったら、ホームレス一歩手前だった。 ホームレスになるかならないかは紙一重であり、人生は運である。自分は努力しているからとか才能があるからとか思っている人もあるだろうが、私の考えでは人生のかなり大きな部分(すべてとは言わないが)は運に左右される。運のいい人生を生きるためにはどう生きるべきか、親や学校、子供の教育はこれが一番肝心だと思う。 Posted by ブクログ 風樹茂のレビューをもっと見る