作品一覧

  • 羆撃ち久保俊治 狩猟教書
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ひとりヒグマを追う忍び猟の極意! 生涯をかけて単独猟を極める久保俊治の狩猟採集技術& 哲学書! ヒグマに気取られないように自然の一部と化して歩を進め、5~10mの至近距離まで忍び寄って初弾で撃ち斃し、 獲った命を無駄にしないことを信条にすべては一頭のために、狩猟技術の高みを目指す。 羆撃ち久保俊治氏の狩猟採集技術&哲学書。
  • 羆撃ち
    4.5
    1巻935円 (税込)
    メディアで大反響を呼んだ、猟犬フチと羆を追う孤高のハンターの物語!「必涙。」―― an・an・NHK週刊ブックレビュー・週刊文春・週刊新潮・週刊朝日・北海道新聞・日経新聞・ソトコト ほか多数これほどまでに迫真に満ちたハンティングの記録があったでしょうか。著者の久保俊治はいまも北海道・知床半島で羆を追う孤高のハンター。20代の頃より羆専門のハンターとして活躍、猟歴40年以上を誇ります。アイヌ語で火の女神を意味する「フチ」と名付けた北海道犬を相棒に小樽から知床半島まで羆を追い駆けめぐります。さらにはアメリカにハンター留学もしてさまざまな体験をします。初著作とは思えぬ卓越した筆力で壮絶な猟の一部始終を活写しています。ワクワクするような冒険譚に加え、大自然の春夏秋冬を繊細に描写。そして心を打つ「フチ」との悲しい別れのシーン。つまり著者は言葉を持ったハンターなのです。端的に評せば戸川幸夫氏+北方謙三氏。質の高い新たな動物文学の書き手が誕生しました。

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ユーザーレビュー

  • 羆撃ち

    Posted by ブクログ

    今年の8月に北海道の羅臼でヒグマに襲われ亡くなった方がいたが、本書に出てくる標津はその近くである。札幌市内でもヒグマの目撃談がある中、他方で外野からは熊を撃ち殺すのは残酷だとか、人間と熊の関係性を改めて問われている。

    対話がないノンフィクションの本。いや、正確には自己対話、自然、犬との対話はあるが、人間同士の対話はほとんどない。その分、狩に集中するその緊張感のひとコマひとコマがまるで熊が踏みしめた雪の軋む音まで聞こえるような静けさと臨場感として伝わってくるのだ。

    狩で生計を立てる男。著者自身の話で、著者は令和の最近まで生きていたが、亡くなった。いつ、熊に殺められても仕方ない覚悟だったと、そ

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    2025年10月04日
  • 羆撃ち

    Posted by ブクログ

    山中の香りや湿度、獣の息づかい、火薬と血の匂い。羆猟を追体験する。かっこいい本だ。こんな風に生きられる人間を心から羨ましく思う。
    節目の読書だった。

    0
    2025年06月11日
  • 羆撃ち久保俊治 狩猟教書

    Posted by ブクログ

    "はじめに"からして、名文。
    猟師としての久保俊治氏のこれまでの歩みが余すところなく凝縮された一冊であろうという確信が、既にここで得られる。

    従来の動物図鑑にもある最大公約数的な情報に加え、長年に渡り山を歩き観察し続けた実地経験が重ねられた、リアルな野生動物の生態解説。
    時に机上で語られる通説を否定し、異なる見解を示されるが、おそらくはそれこそが正確な分析なのだろうと思う。

    猟師としての行動哲学は、"人間という特異な存在でありながら、いかに自然の中に違和感なく溶け込むか"、これに尽きる。
    服装や所持品など、具体的な装備面でも、常にその視点が最優先され

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    2022年04月03日
  • 羆撃ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いやいやいや。
    これは面白かった。
    久々に一気読み。

    猟だけで暮らしたい。
    そんな作者が
    猟だけで暮らし、
    猟犬を育て、
    アメリカで学び、
    牧場を営む。

    一つの夢を叶え、また次の夢に向かって歩む
    その作者の心意気がとても素敵な作品。
    猟で得た獲物を大切にし、
    綺麗に分けて無駄の出ないよう最大限に生かす姿勢も本当にかっこいい。

    男なら、こんな生活に憧れるんでしょうね。

    でも、それだけでなく、
    アメリカに渡って本場を見、自分の生きていく道を決めたところも人間らしいし、
    もう一頭犬を飼い、その結果自分の甘さに気づき
    深い後悔を背負うところにも
    共感できる作品。

    0
    2020年12月29日
  • 羆撃ち

    Posted by ブクログ

    日本で唯一の羆ハンターである著者の自叙伝。北海道に住み、大学を卒業してから40年間、最初は一人で、数年後からは猟犬「フチ」とともに羆、鹿をはじめとする動物と闘う日々を過ごす。また、狩猟の本場アメリカにも修行に出かけ高い評価を受けている。若い時の著者は専業プロハンターのため、自然動物に近い繊細な感性を持っている。その著者が表現する北海道の大自然の風景、気象状況、動物の動きの描写は絶妙で、犬とともに雪をかき分け羆を追いかける風景がありありと浮かんでくる。マタギと同じく、斃した動物たちに感謝し、皮、肉、内臓に至まで、そのほとんどすべてを無駄にすることなく活用するといった自然とのつきあい方にも感銘を受

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    2018年12月08日

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