羆撃ち久保俊治 狩猟教書

羆撃ち久保俊治 狩猟教書

ビジネス・実用
3,080円 (税込)

15pt

4.5

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ひとりヒグマを追う忍び猟の極意!
生涯をかけて単独猟を極める久保俊治の狩猟採集技術& 哲学書!

ヒグマに気取られないように自然の一部と化して歩を進め、5~10mの至近距離まで忍び寄って初弾で撃ち斃し、
獲った命を無駄にしないことを信条にすべては一頭のために、狩猟技術の高みを目指す。
羆撃ち久保俊治氏の狩猟採集技術&哲学書。

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羆撃ち久保俊治 狩猟教書 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    "はじめに"からして、名文。
    猟師としての久保俊治氏のこれまでの歩みが余すところなく凝縮された一冊であろうという確信が、既にここで得られる。

    従来の動物図鑑にもある最大公約数的な情報に加え、長年に渡り山を歩き観察し続けた実地経験が重ねられた、リアルな野生動物の生態解説。
    時に机上で語られる通説を否定し、異なる見解を示されるが、おそらくはそれこそが正確な分析なのだろうと思う。

    猟師としての行動哲学は、"人間という特異な存在でありながら、いかに自然の中に違和感なく溶け込むか"、これに尽きる。
    服装や所持品など、具体的な装備面でも、常にその視点が最優先されているし、山中での身のこなしにおいても、視力に頼りがちな人間特有の悪癖を捨て、それ以外の感覚器官を有効に働かせる重要さを説いている。
    暖かい部屋の中でだらりとして読んでいるのに、ヒグマの足取りと気配が間近で感じられ、息遣いがすぐそばで聞こえるような、それほどまでに真芯を突いた剥き出しの言葉が並ぶ。
    とにかく、自然と調和することを目指す表現に関しては、金言揃いだ。

    それだけではなく、"猟期ではないシーズンオフの観察と準備こそが大切"という、分野を問わずその道のプロとしては必須と言える実践的なアドヴァイスにも充分な紙幅が割かれている。
    獣になりきって自然と同化する…とはいっても、やはり肉体的には脆弱な人間であることからは逃れられないから、知性という武器を十全に機能させて仕事に挑まなければならない。
    書籍としての体裁は、タイトルにもあるように猟師という職業(とりわけ単独忍び猟)における教科書的な立場ではあるが、おそらく死ぬまで狩猟免許を取ることなく猟銃も手にしないであろう、私のような読者に対してもここまで強く響く、普遍的なパワーに満ちた本である。

    他方で、いわゆるブッシュクラフトや焚き火、ビヴァークといった、アウトドア好きの一般人にしっかり刺さるアドヴァイスもあって、ちょっとほっこりしたり。
    もちろんそこには、ブッシュクラフトなどという外来語が日本に定着する何十年も前から、山で命のやり取りを続けてきた著者の凄みが乗っているわけだが。
    巻末には、山の恵みをダイナミックに味わうことができそうな猟師料理の数々がオールカラーの写真付きで紹介されており、こちらも大変魅力的。

    さらに話題は直截的な猟師の生業から離れ、久保氏の蔵書を収めた書棚や愛読書などが披瀝され、それがまた実に興味深い。
    「羆撃ち」も無論のこと、これだけ力のある文章を書くにはやはり相当の読書量と思索がバックボーンにあるのだな、という事実を確認した。
    剣豪小説とその作中に見える剣豪の生き様に強く共感する、というくだりには、ポンと膝を打つほど妙に納得できた。
    間合いを強く意識する、という点においても深く共通している。

    "おわりに"がまた然り、名文であり、その脇に掲げられた著者近影は最高の笑顔。

    0
    2022年04月03日

    Posted by ブクログ

    半分は狩猟など山の恵みをいただくための実用書。
    もう半分は著者の考え方、生き方をまとめた哲学書。
    山で感覚を磨いた者にしか理解出来ないであろう、感覚的な内容も多いが、それも込みで本書の魅力と感じた。
    街中に住む人がすぐに役立つ、ためになるような本ではないが、物事の考え方の幅を広げる本であった。

    0
    2021年05月05日

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