常石敬一の作品一覧
「常石敬一」の「原発とプルトニウム」「毒物の魔力―人間と毒と犯罪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「常石敬一」の「原発とプルトニウム」「毒物の魔力―人間と毒と犯罪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
よくまとまった、日本の731部隊及び関連部隊の成立から崩壊までコンパクトに記述されたらょ有心的な概説書。医学者のモラルが「天皇のため、国のため」思考停止に陥った時、人はいかに残虐無慈悲になりうるか、自立した個人と専門知識にのみ拘泥することの愚かさとそこからの脱却を求めているのも当然だろう。しかし本書刊行から25年以上経っても未だにこの国においては、滅私奉公とお上への忖度がむしろいっそう惨憺たる有様にまで悪化しており絶望を禁じえない読後感にもなってしまった。
また著者や生前の関係者、北野政次や内藤良一(薬害エイズ事件を引き起こしたミドリ十字創設者)にもあっているが記述は短いが当然読むものにも緊迫感を与える。彼らは二人共人体実験を否定しはしなかったのも印象的だ。
Posted by ブクログ
みんみんの勘違いから
普通、石原莞爾と石井四郎間違えるか?
あ、でもなくはないか
どっちも石だし
はい、というわけで『七三一部隊』ですよ
この本は1995年発行とちょっと古いんですが、石井四郎が率いた七三一部隊が、太平洋戦争の戦時下、主に中国を舞台に行った戦争犯罪について再度お勉強することができました
七三一部隊(及び関連する部隊)は人体実験(生きたまま解剖したり、感染病に感染させたりした)により、3千人以上を死亡させたとされています
また、これらの部隊で開発された化学兵器により、中国国内で数万〜30万人が死亡したと言われています
著者の常石敬一教授によると、七三一部隊の人体実験の目的は
1.手術の練習
2.未知の病気の病原体発見のための感染実験
3.病原体の感染力増強のための感染実験
4.新しい治療法開発のための感染実験
5.ワクチンや薬品の開発のための感染実験
とのこと
さらに筆者は「ただ人体を切り刻むために」行われた”実験”もあったのではないかと推察している
もうただただ恐ろしい
だけどやっぱり目を背けちゃならんよね
そして七三一部隊(及び関連する部隊)に関わった医師の多くは、徹底的な証拠隠滅とそのデータを利用したい米軍との密約により、罪に問われることなく医学界に復帰し、かなりの地位についてるんよな
うーん、医師に高潔な人格を求めるというのは、わいらのわがままなんかな〜
また、当時は「お国のため」「天皇のため」という理由で、ある意味洗脳されてた部分もあるのだと思う
だから許されるといわけではないけども
それから、日本政府は七三一部隊の存在については認めているものの、その戦争犯罪については、客観的証拠がないとして(証拠隠滅したからね)公式な謝罪や賠償には応じてないんよね
なんだかな〜
最後にこの本の発売前に著者も主催のひとりとして名を連ねた「七三一部隊展」を見学に来た静岡の十三歳の男子中学生のアンケートへの答えを引きたい
「このようにひどいことが起きて、今まで隠されていたということは、本来許されるべきではないと思う。自ら犯した罪を認めず、それを否定し続けることよりも、自らの間違いを認め、もう二度とこのようなことが起きないようにすることが、一番大切なのではないだろうか」
その通りや!
ぜひわいが言ったことにしてほしいです
Posted by ブクログ
関東軍防疫給水部(通称:満州第七三一部隊)について、科学史専門研究者である著者が残された記録を基に考察した一冊。
中国のハルビン市を拠点に活動してきた731部隊を率いた軍医将校の石井四郎ですが、彼の医学研究ネットワークは広大で未だに真相は解明されていません。
様々な地域で様々な人種を対象に人体実験が行われてきた証拠が発見・提出されており、「猿」と書かれていても実際は「人」を使って行われたであろうものなど…徐々に明らかになってきています。
この組織では生物兵器の実戦使用を念頭に研究がスタートしており、混沌とした情勢下で淡々と進められてきた経緯が見て取れます。
ナチスと同様、国ごとの正義に忠実であるべきあの時代に、自らを悪と認識して生きていた日本人はほとんどいなかったはずです。
時代が移った今だからこそ、客観的に見て各々が判断する必要があると考えます。
元軍医中佐の内藤良一のインタビューを引用し結びとします。
“彼は人体実験を否定しなかった。しかし彼自身は、医者というより企画者であり管理者であり、人体実験はやらなかったという。京大で同期の医学者たちは人体実験をしたが、「あれは医者の業やな」と述べるにとどまり、善悪の判断は示さなかった”