作品一覧

  • ロックンロールミシン2009(小学館文庫)
    4.5
    1巻440円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 社会人三年目の賢司は変わりばえのしない仕事に燃え尽きぎみ。彼女もいて傍目には悪くない生活に見えたが…。フリーターをしていた高校時代の友人・凌一が仲間達とインディーズブランドを立ち上げることになった。戦略ゼロながら熱く服づくりに励む彼ら。ファッションにまるで興味がないものの、ほとばしるエネルギーに圧倒され、賢司は次第に重要なメンバーとして頼りにされる存在になっていく。1998年度三島由紀夫賞を受賞、2002年に行定勲監督により映画化された作品を全面改稿、大幅加筆。ミシンと糸が紡ぎ出すロックな「青春ワーキング小説」決定版。
  • ロックンロールミシン
    3.4
    1巻407円 (税込)
    賢司は入社二年目の“リーマン”。仕事は順調、彼女もいるのに、なんだか冴えない毎日。そんな時、高校の同級生・凌一がインディーズブランドを旗揚げした。気の合う仲間と作りたいものを作る――そんないい加減なことでいいのかよ!? そのくせ、足は彼らの仕事場に向かい、曖昧な会社生活をリセット、本格的に手伝うようになるのだが……。ミシンのリズムで刻む8ビートの三島賞受賞作!

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ユーザーレビュー

  • ロックンロールミシン2009(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    感覚派と理論派の団結により生まれる作品。

    感覚派は理論を敬遠し、
    理論派は感覚よりも実証に答を見る。

    彼らが無我夢中、縦横無尽に駆け抜けた先に感じた違和感。

    感覚派の出した答えは、理論的な実証で、
    理論派の出した答えは、感覚的な理解だった。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鈴木清剛さんの書く小説は好きなのです。

    たとえ文章のリズムが肌にあわなくても、人称による視点にブレがあっても、好きなのです。

    表現される以前にあるもの。完成された作品ではなくて、作者の目に映る世界の景色といったものが、(きっと錯覚も多いのだけど)ぼんやりと見えてくることがあって、同世代によるものなのか知らないのですが、とても共感できるのです。

    文章を褒めなかったのは、私のわずかばかりの誠実さのためです。もちろん、個人による感想としてですが、うそはつきたくはなかったのです。

    0
    2013年03月28日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    すっきりと嫌味のない表現で、それでいて独特で、共感しながら読めた。
    人間には種類があって、学生時代の友達が、全然住む世界が違って見えたり、自分はどの世界の人間なのか考えたり、
    分かる気がした。
    物語は、結局、そういう若者の考えることの断片を切り取ったようなもの。短くて読後感が良い。

    0
    2012年05月10日
  • ロックンロールミシン2009(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    1998年に出版されてた作品を今年全面改稿したらしいです。私が読んだのは2009バージョン。

    就職して3年目にして脱サラした主人公が、服飾やってる友達に巻き込まれて…って話。


    自分とは違う人たちに刺激を受けつつ、近くに感じたり、遠くに感じたり。



    間に合わなさそうで、ギリギリ間に合ってしまうような小さな可能性、
    わたしらの年代の夢とかって段々、
    いきなりバカみたいに大きいものではなくて、
    小さいリアルな可能性の続きにあるようなものになってくるのかなと思いました。


    「また時計を見るとさっきと1分と変わっていない。賢司は時計を何度も見て考え、それから部屋をとびだした。」

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    どこか溢れすぎていて、別のどこかが欠けている人たち
    “こっち側”と“あっち側”
    映画と違うのは登場人物たちのセリフがしんと染みこんでくるとこ
    実はカツオが一番カッコイイと思ってる

    0
    2009年10月04日

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