作品一覧
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4.51巻1,799円 (税込)住民工作、思想調査、マスコミ・政界対策、選挙……。原発推進のために「原子力ムラ」が水面下で繰り広げてきた暗黒の活動の数々を、謎の死を遂げた旧動燃幹部が残していた門外不出の機密資料で詳細にあぶりだす。週刊朝日大反響連載を大幅加筆したスクープノンフィクション。
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4.41巻1,699円 (税込)2009年6月14日、霞ヶ関に衝撃が走った。厚労省の現役女性キャリア官僚が逮捕されたのだ。偽の障害者団体に便宜を図った疑いだという。しかし、それは全くのでっちあげだった。関連した容疑者の裁判で次々と無罪判決が下り、検察の作ったストーリーが否定されていく。なぜ検察はここまで暴走したのか? なぜ関係者は次々と供述を翻したのか? 10年9月10日無罪判決に向けて事件の全貌を丹念に描く。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ原子力ムラの中枢にいた西村茂生氏。動燃(JAEA)の総務部次長であった彼がもんじゅ事故のあった後の1996(平成8)年1月13日の早朝に変死体で見つかる。
彼が残したダンボール7個分にも及ぶ資料を読み解くうちに原子力ムラの闇が露わになっていった。
3.11以降も続く旧態依然とした原子力ムラの対応はこの資料を読み進めるうちにその体質がハッキリとする。
組織を守るために原発を稼働させるためにこのムラの中では驚くような工作や組織だった細かな指示が各所に徹底されている。その恐ろしいムラの構造がこの西村ファイルを徹底的に調査、取材して暴いた渾身の真実が書かれた一冊である。
本文の中に書かれたこの部分 -
Posted by ブクログ
もんじゅの事故の内部調査を命じられた後、極めて不自然な状況で「自殺」をした西村成生、その西村氏の残した膨大な内部資料を読み解き、原子力ムラの闇を暴いた労作です。「これが証拠だ」と、手書きを含む当時の秘密文書そのものが多数掲載されています。人形峠のウラン採掘から危険で無益な高速増殖炉もんじゅ、ひいては福島原発の大爆発までが1本の線で繋がり、あの爆発が起こるべくして起こった人災であることが明確にわかります。
原子力ムラ住人のやり方は徹底していますが、この「住人」の中に国も何もみんな入っているのが日本の姿なのでしょう。例えば、93年、NHKが「プルトニウム大国・日本」というドキュメンタリーを放送 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正義を貫くはずの検察が、自ら組み立てたストーリーを基に架空の犯罪を仕立て上げてしまった郵便不正事件(村木さん事件)に関する真相に迫ったドキュメンタリー。
「何が彼女を容疑者としたのか」という点を考えさせられた。
後から覆られる関係者の自白、根拠のない検察のストーリー、面白おかしく伝えるワイドショーなど、、
第三者が、一人の人の人生をあまりにも軽々しく扱ってしまうこと
すでに村木さんの無罪判決がくだされてから1年以上が経過したので、この本から感じたことをちらほらと。
1.人間の記憶は曖昧だ。
村木さんが起訴されるきっかけは、物証ではなく様々な証言。
その証言はあいまいな記憶から生み出されてい